サラリーマンイントラ道＜13＞みんなの耳抜き

花粉症がひどくて耳が抜けづらい春のあなた。


あまりひどい時は、お休みもいたしかたないでしょう。


しかしながら、２ヶ月遅れでまだ水温は真冬なのに、外があったかくなってお店が忙しくなり、あなたに出動要請がかかるかもしれません。


GWは体験ダイビングのお客様もけっこうみえます。


スギはまあいいんでずげれど、ヒノキがまだ…ジュル


こんなお客さんが見えたら、鼻、薬を飲んでのダイビング、耳がぬけづらいことをよ～く説明するのはもちろんですが…。






まずまず軽い症状の方でしたら、耳抜きの方法をいくつか教えて差し上げましょう。


まず、耳というよりみけん(前頭洞あたり)が痛い!という方がいます。


一般的な、鼻をつまんでふんっと鼻をかむようにしたり(バルサルバ法)あごを動かしたりする方法では、mikiの場合も1回も抜けたことはありません。


おそらく何万回も耳抜きしてますが、1回も抜けません。

(体験だからってこの方法しか教えないイントラはけっこう多い。)


私は100%鼻をつまんで「唾を飲む」(ツインビー法)耳抜きじゃないと無理です。


耳が抜けないのもつらいですが、みけんが痛いのもつらいです。


そして、案外知られていないのが「耳管がかわいているうちに1回抜いておく」と耳に水が入ってきたあとも(耳が)抜けやすいということ。


そして、海に入る前に耳の下のリンパが通っているあたりをちょっとくぅって押しておくなど、インストラクターによっていろいろ奥の手もあるようです。


まだまだ寒いですが、春の海を快適に潜りましょう。

サラリーマンイントラ道＜12＞ 自分がお客さんなダイブの時

インストラクターになったといっても、生業としていないあなたにとって、ちょっと…というのは、リゾートなどにいった時の立ち位置じゃないでしょうか。


生業としているイントラさんは「いやあ、お客様としていらしたんだから、のんびり潜って下さいよ」なんていわれて、さらにイントラ割引まであったりして（妄想）


ただし、単なるお客さんダイバーが、ランクとして「インスラクター」これは意外と微妙です。

海外のリゾートでは、ダイブマスターのガイドで潜るけれど、あくまでガイドだから、個々の管理はダイバー自身でねというのが普通です。


ボートが一艘しかなくて、昨日講習が終わったダイバーも、夫婦ふたりで5000本というダイバーも一緒に潜ることが多々あります。

　　

ここで、ダイブマスターは2タイプ。1つはベテランにあれ見せなくちゃ、これ見せなくちゃと気をつかうタイプ。もう1つは、講習終ったばかりのダイバーにべったりのタイプ。
中庸を行くと中途半端になるので、見てるとどちらか。


1つめのタイプの場合、ベテランダイバーがカメラなど持っていると、ファンダイブ1本目のダイバーがいつのまにか浮いていたりします。


おりてきなよと手招きするか、腕組みして見ているダイブマスターも。


そんな時、なぜかポッケにお守りのようにいれている自分のウエイトを浮いているダイバーのもとへ行ってさしだしたり、ＢＣから空気抜くのを手伝ったりするあなたがいます。


さしでがましいやつ、おせっかいなやつ、と思われても…。


確かに講習は終っているのです。自分でできなきゃダメなのです。


でも、最初の1本から上手に潜れるダイバーは少ないのです。


生業としているイントラさんは、きっとダイブマスターに「浮いてるよ」と教えてあげて、自分は見守るのかもしれせん。


でも、からだが勝手に動くのか「イントラなのに気がきかねーな」と思われるのがいやなのか、両方なのか…。あなたは心細そうに浮いているダイバーのもとへ行ってしまうのでありました。

サラリーマンイントラ道＜11＞ 初出動モデルケース-5

体験ダイバーの方は、スノーケリングが上手にできても、スクーバダイビングとなると勝手が違うことに、最初のうちは必ずとまどいます。


まず、タンクが背中でごろごろするので水中でバランスがとれない。


ひっくり返ってしまうと、元に戻れなかったり。


ゆらゆら揺れる海の中だと、よけいに。つかまるものはどこ？

　　

体験ダイビングと一口にいっても、モルディブ某リゾートのように水深18mくらいをインストラクターと潜ったりと、まるでファンダイブのようなスタイルも見たことがあります。


体験ダイバーとして、かなりあちこち潜っている方？と思いきやはじめてとか。


目視でインストラクターと2.5～3mは離れていました。


これは、何かあって手をのばしても届かない距離です。


あなたは、体験ダイバーと一心同体です。


ダイバーは、あなたのＢＣの前身ごろのひもをにぎっています。


体験ダイバーの早鐘のような鼓動も自身のからだに響かせる、それほど近くにいなくては。

サラリーマンイントラ道＜11＞ 初出動モデルケース-4

名残惜しさというバディをおともに帰途につく皆さんを送ります。


子供の頃、海に行った帰りのあのどろーーーんとした眠さ、懐かしいけだるさに身をまかせつつ帰られるのでしょうね。お気をつけて。


旅行から帰ったら又お仕事。つらいことがあったら海を思い出して。


バスを送り出したあなたは、ダッシュで午後の準備にむかいます。


さぁ、昼ごはんを食べてる時間はなさそうです。


ウィダーインゼリーか、カロリーメイトを口にする時間があるか…。

　　

早めについた体験ダイビングのお客様に施設をご案内。


そして…はぃ、またウエットを着るところから。


意外と後ろ前に着ちゃったりするからね。ブーツ先に履いたり。


ほかのスタッフが説明している間に、全器材をセッティングします。


体験なので、すべてこちらが器材をセットします。


器材に100%頼るスポーツです。チェックも念入りに。

　　

またまたプールで、スノーケリングの練習。


その後はスクーバ器材をつけてプールの中で呼吸の練習。


はじめて体験ダイビングした時、楽しかったなぁ。


でもちょっぴりこわかった。


生まれてはじめて海に潜る方達の緊張が伝わってきます。


生まれてはじめての海の中にお連れするのは、あなたです。

サラリーマンイントラ道＜11＞ 初出動モデルケース-3

プールで練習したあとは、本格的な海が待っています。


外海ですよ。太平洋


プールと違って波がありますし、砂浜ではないので入る時は注意が必要です。


けがをしないよう、そして決められた範囲で楽しむよう、いろんな生物をさわらないよう、注意をしていよいよエントリー。


あなたはみんなのほぼ真ん中に。ゆっくり立ち泳ぎしてる。


そして、あなたは目にするのです。ひとりつまらなそうに下を向いていた女子社員が、手を後ろに組んで、楽しそうにスノーケリングをしている光景を。
　　　　

　　

ほ～ら、日ごろのストレスが海の泡になって溶けていくでしょ。


からだが波に優しく優しく洗われて…。


はじめて見る海の中の不思議な営み。魚の動き…。


背中に感じる太陽のあたたかさ。いろとりどりの珊瑚。


ため息ひとつずつ、肩の力が抜けていって。。。


日ごろオフィスの無機質なものに囲まれているから、指先から自然に回帰していくような。
　　　　　

　　

海にはいちゃったらこっちのもんさっ


へっへっへ。





「は～い。そろそろ戻ってきてくださ～い。帰りますよ～。」


「えーーーーーーっ　もうおわりーーーー？？」


件の女子社員が、上手な立ち泳ぎで叫んだら。


まちがっても「ね、楽しかったでしょ」などとドヤ顔貼り付けて言ってはいけない。



あなたの顔は、その女性と同じくらいキラキラしているはず。

サラリーマンイントラ道＜11＞ 初出動モデルケース-2

スノーケリングといえども、やったことのない方は足のつかない海に行くのも不安なことが多いと思います。


最初にプールで、スノーケル、マスク、フィンなどの装着の仕方、正しい呼吸の仕方や姿勢、マスクやスノーケルに水が入ってきたときの対処法などをやってみます。


スノーケリングでは手は使いません。

手は体の横です。水泳のように手をつかってかかなくても、フィンを正しく使えば楽にがんがん進みます。プールではフィンキックも練習します。


旅行先のリゾートなどでスノーケリングを楽しむ方も増えてきた昨今、けっこう慣れていて早く海に行きたそうな面々。


そんな慣れた方でも、泳いでいって体を立たせる(足はつかない)時は、前向きに立とうとばちゃばちゃするけれど、まっすぐ下向きのままくるっと体を反転して反対向きに立つときれいに立てるとか、デモでやってみるだけで「おーーーっ」と歓声があがることも。


あなたのわざの見せ所でつ(*ﾟ▽ﾟ)ﾉ　

ヘッドファーストで人魚みたいなデモとかね。


今度、家族と沖縄行った時に、やってみせるとかっこいいね。




実際みんなやってみると、上手上手。


一人はぶぅたれているけれど。そう、紅一点のベテラン女子社員。


なぜ、社員旅行に来て白日のもとにスッピンさらす？しかも新入社員もいる中で水着にならんといけんの?という心の呼号。社長うらむわ～的なまなざし。


ええ、わかります! わかりますとも!!　なぜって、私だってＯＬ。


（いや、あなたの話でしたねっ）


だって…自分はサラリーマンインストラクターだから～。

サラリーマンイントラ道＜11＞ 初出動モデルケース-1

サラリーマンイントラとなったあなたに、さっそく出動命令です
（こんな感じ？のモデルケースでつ。いろいろあるです）


とある忙しい夏の日、

午前、社員旅行の一環の「スノーケリング」ご一行様　10名　　

午後、体験ダイビング　2組


が、あなたの受け持ちとなりました。

あなたのお住まい、仕事する海、来てほしい時間にもよりますが。


伊豆あたりのお店に８時に集合のmikiの場合　

うちからだと静岡は遠いので（片道４時間）時間によっては


前泊する

東京から新幹線を使う（普段は各駅の東海道線）

始発が地元駅より早い隣の駅まで夜更けに歩く。もあり。
（何本か早い東海道線に乗れるからね）





店についたら、常勤スタッフと打ち合わせ。

本日のお客様方のレンタルスーツなどを海へ。

（常勤スタッフが揃えてくれて、朝一で海への届け出も済んでいるが、あなたのお店では身長と体重の書かれた紙とにらめっこしながら、スーツを選ぶとこからはじまるかも）


海に着いたら、沖へブイ打ちなどの作業がある場合も。


お客様が到着して、まずはチーム編成。社員旅行などのレクリエーションの場合、みんなが喜んで参加する…わけじゃないもあります。


ワンマン社長の鶴の一声で決まり、最後まで反対していたベテラン女性まで連れてこられて朝から不機嫌度120%（ｲﾒｰｼﾞ）なんてことも。


あなたのチームに、その女性が入っています。。。

サラリーマンイントラ道＜10＞

サラリーマンイントラといっても、365日２足のわらじのイントラさんもいれば、バーッと日本で仕事をして南の島へ行き、シーズンオフに日本に帰ってきて、またバーッと働くイントラさんもいます。


インストラクターにはなったものの、インストラクターとして活動せず、インアクティブとして団体に登録している人も。その場合、アクティブになる（インストラクターとして活動する）には、また検定を受けなければなりません（内容は団体によります）


インアクティブって書道やお花の師範のお免状を持ってるけど、人に教えたりはしない～って感覚でしょうか。ちと違うか…。


また、お友達イントラでフリーランスのインストラクター（mikiと違う所属団体）がいますが、フリーが認められている団体と、どこかショップに属していないと活動できない団体（SSIなど）があります。

電話1本、パソコン1台あれば、店舗はかまえてないけど（タンクは借りる、船は共同）講習したり、ガイドしたり…というのがフリーのインストラクターさんですね。

アクティブの場合、更新料、保険を年一で支払わなくてはなりません。これがＳＳＩの場合、４５０００円位です。


他、一般ダイバーと同じ、ＤＡＮの年会費とか。器材のオーバーホールは２００００円前後ですかね。


お友達イントラTAMAKIちゃんは他団体ですが、ずいぶん前に「年間なんだかんだで10万くらい払っているかなぁ」といってました。

サラリーマンイントラ道＜9＞ in虎の穴-4

すべての項目に合格したなら、ついにサラリーマンインストラクター。


通勤電車で恥をかいたことも、夜更けにぬいぐるみ相手にプレゼンしたことも、寒い中プールでのサバイバルフロートで風邪をひいたことも（その後副鼻腔スクイーズが悪化して手術したことも）インストラクターになってみれば万事ＯＫ

語学にしろ、楽器にしろ、スポーツにしろ…。最初の入り口にたつのってけっこう勇気いりますよね。


そのままじゃ息のできない水中環境なんて、緊張してあたりまえ。

各種インストラクターの中には「初心者を教えるのはいいけれど、中、上級者を教えるのは難しい」という人もいますが、ほんとに難しいのは入り口にたっている人を夢中にさせることだと思います。どれだけの人が、入り口で挫折してＵターンしていくことか。




ですから「中、上級者を教えるのが難しい」というより「中、上級者を満足させるのが難しい」ということじゃないでしょうか。


イントラより年季が入っているベテランは、どの世界にでもいますし。


初心者や子供を教えるのが上手なインストラクターが、よいインストラクターなのでは？と思いますが。。


ということで、ダイビングのインストラクターとしては、まったくはじめての方を海にいざなうことが一番難しいことと思われます。


まずは、安全に、そして楽しく。


私はスクーバダイビングにあえて、ほんとに幸せでした。

義務教育の必修科目にならないかな。なんて

サラリーマンイントラ道＜9＞ in虎の穴-3

いつもならとっくにドライスーツを着ている季節です。


でも、検定を受けるにあたって、当日どんなに寒くても動きやすいウエットを着て受けよう、というのは前から決意しておりました。（が、実際のところ、環境に適したスーツを着ていないというマイナス評価が下ったことは、この時知るよしもありませんでした）


私達は5mmのウエット、一緒に受けた男子達はロクハンでした。


リーマンイントラめざすみなさん、当日のスーツ選びはよく考えてね。

通常はほとんどいらないウエイト、1つ2つならＢＣのポッケに入れてます。ただし検定の時はウエイトベルト脱着を何度もしなくてはならないので、1kg玉をベルトの左右につけて潜りました。2kgなら、潜って拾ってくるのにも楽です。


が、軽いベルトを拾ってくるのはアシスタント役の男子。私が何度も拾いに潜ったのは男子達の装着ベルト。。うぅぅぅ。

「重い」拾ったとたん、シュシュッと吸気（浮上してぜいぜいいいながらベルトを渡すのでは印象悪い…）


2本とか…。自分もつけてるし…。都合ナンキロ？考えまい。とにかくフィンキックあるのみじゃうりゃ（なんかミューがぺらぺらしてんすけど…）