人生にadios?シリーズ

2010年2月25日 (木)

adios最終話 さらにさらに「つづき」 ほんとのラスト

耳鼻科ではグレーだったカーテンが、産科ではピンクと軽やかです。

病棟といっても暗くはなく、産まれてくる赤ちゃんをまちわびる雰囲気がどこの病棟よりも明るく楽しい感じです。ま、場違いではありますが、ママさん達のお部屋にご一緒することとなりました。

赤ちゃんが産まれるのは、夜中だったり明け方だったりもします。
お部屋の妊婦さんも入れかわりたちかわりみたいです。
心配そうなご両親やご主人も顔をだし、ほほえましく、耳鼻科でうつうつするよりよかったなと思いました。


手術がはじまり、部分麻酔でしたので、ごりごりごりごり削られている音を聞きながら、私は難題に挑んでいました。それは、鼻から降りてくる「血」をのんではいけないし、むせてもいけないというもの。やっぱりごりごりしている間は痛かったです。
ただ、麻酔が切れたあとの痛みに比べたら…。
また、内視鏡による手術だったので、こんなに鼻の穴を広げてもとにもどるかな。という変な心配も。


最後に先生は慣れた手つきで鼻に30センチのガーゼを7本たたんで入れました。

無事手術もすみ、説明を受け病室に。「心配してた腫瘍もないみたいだし」
つかのまほっとして病室に戻り、点滴をうけながら…。やがて麻酔が切れて。。。

いた~~~~っ ×1000000000000000 

た・す・け・て~~っ 燃えてる…鼻の奥が…


ころがる様に、ナースステーションへ。(わざわざ呼び出さないだけの分別はあり)

痛み止めをもらい、「間は6時間あけてね」と言われたのだけど。
最初はわりにすぐにひいた痛みも、だんだんと効きづらく、1時間30分ほどたってもまだ「痛い~痛い~」時計とにらめっこ。30分ほど前倒しにしてもいいよね。今回は1時間ほど前倒ししようと間隔が短くなり。。薬物中毒となったらさっさと廃人になるタイプですね。

顔そうとう腫れてるし、ガーゼが詰まってて、だいぶ変貌をとげた顔。次の日はじめて病室に来た父親が目の前を通り過ぎるほど。。「こ、ここだよ~」 父親のぎょっとした顔が笑える。でも、笑うと痛い。

こうして、痛みがだんだん収まった頃、鼻手術三大イベント「手術」「麻酔切れ」「ガーゼ抜き」の最後のイベント「ガーゼ抜き」の日がやってきました。

その日は日曜で、一般の患者さんはおらず、ガーゼ抜きの順番を待つ老若男女で耳鼻科の待合室はピリピリしていました。
「あんなに痛い手術の傷の跡にくっついたガーゼを一気にはがす」という聞くだけで恐怖のイベントです。

1本ずつ慎重に抜くのか…。はたまた一気に?? 傷口からまた出血するよね??

そうこうしているうちに、最初の患者さんである若い男性が診察室よりよれよれと出てきました。

「!!!」 

な、中で何であったんだ!!

彼は顔をおさえ、両の目からは涙がとめどなくあふれているではないですか!!!!   
きょわい

ざわざわざわ…し~んっ


ええいっ ひと思いにやってくだせいっ!!


かつて弟の脛にサロンパスを貼ってはがしたという悪行のせいでこの煉獄の仕打ちなのか…。くだらない反省が心によぎります。

いちおう鼻に麻酔をシュッ。あとはピンセットで抜いていくだけ。ノンストップか
1本め しゅっ!  平気平気! むしろ、長い間詰まってたガーゼがとれて気持ちいいほど。
2本め、余裕。3本まだまだいける。よし

4本、ちょっと待ったといいたいけれど…。先生もインターバルをあけているよう…。

5本、6本、このどエス~~ 心の叫び。

大ラス!! バリッ!! やったな~~っ ADIOS!!

生きているからこそのこの痛み。ありがとうございます



まるで、最終話はおおげさな闘病記みたいになってしまったこのシリーズですが、第1話から1ヶ月以上。おつきあい頂きありがとうございました。

そして通院をし、季節が春を迎える頃。
「はい、もう大丈夫ですよ。通院は今日でおしまいで。」
「先生、そろそろ飲酒もいいってことでしょうか。」
「はい?」
「お酒を飲んでも大丈夫でしょうか。」

「あ、OKですよ。ただし、あびるほどは…」

診察室は先生と看護士さん達との笑い声でいっぱいに。


こうして私は復活し、久々の海と久々のお酒にもっと慎重になるべきだったのに、調子に乗ったため…の話は、第7話につながります。

でも、ほんとによかった~

イケメンのお医者さんで。
(またそこなのね…)

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2010年2月24日 (水)

adios最終話 さらに「つづき」

どんな小さな手術でも、身内の承諾がいります。

か、簡単な鼻の手術なんで…。

と入院パンフレットなどと一緒に承諾書を親に見せます。

「なんで…五反田のこんな大きな病院なんだ…?」と父不思議そう。

最初に診てもらった三叉神経痛の専門の先生がね…。
説明は簡潔に。。

かつて父の父(祖父)のガンが、長男である父にだけ知らされたとき、あまりのうろたえぶりに家族全員が「あ~ガンなのね」とわかってしまったという逸話があるだけに、娘の私に「もしや」があれば、きっと先に逝ってしまうに違いありません。


「でも、大丈夫なのかしらね」と母。え…。


「大酒飲みって麻酔が効きにくいっていうじゃない?」
(ゲそ、そこですか…   お医者さんにも止められているし、今年に入ってから一滴も飲んでないですしね。てか、大酒飲みはないでしょ…。ほかの心配はないのかにゃ)


入院の前の日、万一の事が術中にあって、この部屋に戻ってこれなくなった時も想定し、友達には一番に部屋に入ってもらい「処分してもらいたいもの」の位置を知らせる事とします。

それは、少女の頃より書きためた日記であったり、ばかばかしい写真達だったりするのですが

ノートパソコンと本を何冊か、いろいろ詰めたらまるでメッシュみたいに重くなったバッグを持って病院へ。


入院の説明を受けると、先生がやってきて、
「耳鼻科のベッドがいっぱいなので、産科の病棟で入院してもらいます。」

「え…」

「ここより明るくて綺麗ですよ」

さらにさらに「つづく」

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2010年2月23日 (火)

adios最終話 つづき

たんなるスクイーズ、たんなる炎症、だから空気をビュンと通してもらって薬をもらったら終わりかと思っていたのに…。。

虫歯からくる炎症ではないことは、その前に調べてもらってわかってました。
(ついでに虫歯がないこともわかりましたが、なんになるでしょう)

「これが、普通(健康)の人」「これが副鼻腔炎の人」「これが…」とみせてもらった私の頭蓋骨の写真は右頬の部分だけが真っ白くなっています。

まずは、右の鼻の奥、腫れてふさがっている部分の穴を大きくすることに。

と、投薬で様子を見るというのは…。とも言ってみたのですが、どうやら海に早く潜るためには、手術で原因をとっぱらった方がいいということになり、手術即決。

先生「最初にはっきり言っときますが、この手術はそうとう痛いですよ。扁桃腺を切るのと二大痛い手術かな。いや、扁桃腺の方が痛いか…」

そんな予備知識はいりません。

その時に悪いもの(腫瘍)があるか、見るみたい。


帰宅して、ネットで調べる、調べる、調べまくり。。


片側だけの頬の疼痛、副鼻腔炎に似た症状。。腫瘍による三叉神経の圧迫痛はかなり痛い。。などなど調べれば調べるほど、私の心にどんよりとおりのようなものが蓄積されていくのでした。。

現実にこの病気と闘っている方には大変申し訳ないのですが、当時の私はほんとうに「も、もしや…」という思いにさいなまれ。

その頃知人の眼科医の先生と会う機会があり、それとなく聞いてみたのですが、上顎(洞)ガンは、かなり時間をかけてガンとなるので、たいていは高齢の人がなる病気だから、大丈夫じゃないのかなぁ。と

いやいや、年齢には関係ないこともすでにネットで調べ済みです。

なんのなぐさめにもならないまま、もんもんと過ごす日。

まずは鼻の奥の穴を大きくする手術で腫瘍が見つかったら、同時にあごも摘出なのか??

文献には、粘膜を取れば義歯も使用できず。また症状により、眼球の摘出もある。と。

もう、ADIOSというより、お世話になりました。なのか。
ふだん泣き虫の私も、怖すぎて涙も出ないのである。

さらに「つづく」

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2010年2月22日 (月)

adios 私の人生! と本気で思った…ダイビング! 本日最終話

IOPの沖出しにひっぱられたのも体験ダイバーに両側からひっぱられたのも同じくくりとしているのはど~なのか、といった批判にも耐えつつ(ないよ~)いよいよ最終話。

どの話を持ってこようかな~。実はもっと深刻なのとかあるんだよな~。なんて思いつつ…。無難に(いや、マジでつらかったんだよ~)いってみよ~
「やっちゃったねTOP10」でちょっとふれている話です。。


最終話 ハナは治さんとハナシにならんて…


もともと右の鼻が悪くて、耳が抜けないというより、前頭洞あたりの空気が抜けない感じ(わかりますか?鼻炎の方ならうんうんと…)が続き、だましだまし潜っていました。

ダイビングをしていない時も右のほっぺの鈍痛が治らず、温めると少し軽減される気がして熱いお茶の入ったお湯のみを時々ほっぺにあてつつ仕事をしていたりしたのが数年続いていました。耳鼻科には通っていたのですが…。

いよいよ、インストラクターになる検定が始まりました。
その日はとても寒く、泳力のテストとサバイバルフロートのテストがあり、水着でサバイバルフロートをしている時、芯から冷えまくりました。

そして、、、風邪をひきました。

ついにインスラクターとなって年を越し、風邪が抜けないままに再び伊豆へ…。


いつものように、前頭洞あたりと右上顎洞がまったく抜けません。
潜ったはいいけれど、浮上するごとに右の頬骨がきしむ感じ。。

えいっと上がると バリッ う~っ バリッていった??

失神するかと思うほどの頬の痛み。

ようは右の鼻の奥がもともと細いところに風邪をひいてうっ血し、完全にふさがれてしまい、中の空気は流通できず、潜ったら…閉じ込められた空気は、はいどうなるんですか??ということで空気は縮み、四方の皮膚はひっぱられ…。。

というのはあとでわかったことで、その時は虫歯のひどいような、歯ぐきが溶けてるんじゃないかという痛みと、プールなどで鼻に水が入ってツンとする場所にキリでぐいぐいされたような痛みと、眼球が後ろから釣り針で引っ張られるような痛みが一緒にやってきたようだったといえば想像できますか。。

道中長いので、痛みが少しやわらいでから帰宅の途につき…伊豆急に乗ったら、あの高低差?のせいか、伊東でついに力つき「死ぬかも」


HARUMIちゃんと伊東の駅員さんが手配をしてくださり、HARUMIちゃんには救急車にも同乗してもらい、伊東の病院へ。(皆さんスミマセン)

なんか、遠くで隊員さんにいろいろ聞かれているんだけど、私っていったい誰だっけ、もう死ぬのかな。痛いな。死んだら痛みはなくなるのかな…。adios ささやかな人生…


お医者さんは「三叉神経痛ですな」と薬をくれて、食後に飲みなさいと軽く薬をくれたのですが、そこから4時間かかる自宅まで帰る自信はなく、すぐに飲みたいです!!とわがままを言ってのみ、少し痛みがやわらぐまで、びっくりしてかけつけた師匠とHARUMIちゃんと喫茶店みたいなところで時間をやりすごし、新幹線に乗りました。。


小田原から新横浜までの記憶がなく、寝ていたというよりは気を失っていたというほうがあっているような。。家まで帰り着いたときは泣けてきました。

三叉神経痛は痛みの王様などと言われますが、私のかかった病院のその専門の先生はダイバーで、あ、スクイーズでしょ、と耳鼻科に回されました。


耳鼻科の先生は、「右だけか~。副鼻腔炎なら左右両方だしなあ。上顎洞に腫瘍ができてる可能性があるから検査しましょう。」


先生、、、上顎洞ガン ってことでしょうか。。


そんなことは…あまりにこわくて聞けなかったのである。。 

つづく








  

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2010年2月 4日 (木)

人生にadiosか!? 思わず思ったダイビングorダイビング旅 第9話

今朝の方がすごい雪景色でした。暦の上では春になりましたが…。



何年か前、夏。
その日は東京から体験ダイビングのお客さまが、IOPのレクチャールームいっぱいにみえてました。

某区のスポーツ振興会主催でなにかに当選?した方々みたいです。

こういう時は、みんながみんな『体験ダイビングやってみたい!』って方ばかりじゃありません。

ほら、あそこにいる兄さん達は『なんでこんなとこにいんだよ』オーラ全開じゃないですか。かなりとがってる感じ。





第9夜  初心忘るべからず  by腰パンブラザーズ

さて、わりあてが決まり、なんだか作為的にわたくしめが、こんなに人数いるのに、とんがり腰パン君達とご一緒することとなりました。
(現に師匠は、女子大生っぽい二人に説明中)あんだよ〜。大丈夫なのかなあ。

聞けば、腰パン君達は兄弟という。

体験ダイビングは初めてか…。



私のBCのバックルの左側を兄貴君、右側を弟君につかんでもらって。
おくりだしの入江からはいスタート!!



案外早くやってきたadios。
左側から、すごい力でひっぱられる!!
「きゃっ!!なになに」
次にそれ以上の力で右側からぐいぐいっ!!
「ぐえっ!!ワタシ ナニカシマシタカ」



するとね、兄貴君が何か指差している。でも指の先に何もなし。次に弟が必死の形相で、何か指差してる。
いたたたっ。



でもでも、よ〜くみると指の先には「かに君」が。でも珍しくもなんともない、エントリーの時、みんなが踏んづけそうになってるあのかに君ですよ。
名前…忘れちゃった。
「…これかな…?」miki手でちょきちょき 
「かに??」
兄貴君を見る。目きらきら 弟君見る うんうん



え〜〜っ!!



ちょっと衝撃!! そして「うぷぷ かわいい」



何もなかった時用に、ほかのイントラさんがしこんでくれた「アメフラシ」とかあったんだけど…。そんなの忘れるほど。。



こんな「かに」と思った自分も、はたと思い出した。
この同じ場所で、体験ダイビングを生まれてはじめてした時、海の中をかにが歩いているのをみて感動したことを!!



この兄弟は、はじめて海に潜って、かにを見て「兄弟で感動を共有したんだ」
家に帰ったら「おかん!今日、海に潜ってかにが歩いているところを見たとよ!」
注)東京の方です。



じ〜ん。



ふたりに引っ張られた時は、てっきりadiosかと思った自分が情けない。

お客様には、教えていただく事ばかりてすね。



初めて海にご一緒する方の目線で!!
意外と慣れたダイバー垂涎の魚の方が、「ナンデスカ」状態になることも…。



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2010年2月 1日 (月)

人生にadiosか…?と思わず思ったダイビングorダイビング旅編 第8夜

外は、雪が降ってます。
明日受験の人は大変ですね。

今日は、短く…描写はさけましょう。苦しさがよみがえる。。

第8話 当たるも八卦 あたるも吐き気…。


それは、バリとメキシコ。

七転八倒。5キロ痩せて帰国。胃の位置が移動したみたい。

旅先で、食べ物には気をつけますが、ふだんは大丈夫でも、旅の疲れが出る後半は慎重にならないと。珍しいものは口にしませぬよう…。
私は生のサボテンに、、、やられました!!(カンクンで泪)

とにかく昔から、胃腸が弱かったのですが、最近は東南アジアの「かき氷」も大丈夫なほどになりました。多少の慣れは必要かもしれません。

まあ、バリは私の友達も何人も煉獄逝ってますから。adios!!
それでも魅力的な場所ではありますね。

バリは食べ物というより、両替所に苦労しましたね。
すぐごまかすし(札を数えながら、何枚か膝に落とすなど低度な技)
サークルKとかのコンビニの片隅から、街中の両替所も。

まあ、ホテルとかで換えてもいいんですが、なんだか街で地元民と対等にわたりあいたいじゃないですか(なんだそりゃ)

注)旅先では、常に緊張感を持って行動しましょう。

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2010年1月31日 (日)

人生にadiosか? 思わず思ったダイビングorダイビング旅 第7夜

前日発熱した件では、いろいろご心配のメールを頂戴して反省しています。
市販薬1服で、完治の頑健なからだでございます。

今夜もバカさを露呈します。。

そして、なぜadiosか? それは東伊豆でよく使われていたから。
イントラになる前、ガイド研修でプロのベテランのイントラさん2人をIOPのブリマチ方面にガイドする、ということがありまして。

帰る方向が多少「あれ、こいつどこ行ってんだ?」という雰囲気なり、あとから「やあ、てっきりadiosコースかと思っちゃいましたよ」と言われてから、このadiosがお気に入りなんです。

私は通常、エアコンの風は得意ではありませんし、南の島でもあまり使用しないようにしています。寝ている間は体温の調節機能が起きている時の10分の1程度に下がると聞いたことがあります。夜中などは気をつけたいものです。

赤道直下の某島にいった時、まあダイビングのあとのお酒はいつでも格別なんですが、その日の体調もあいまって、早くに酔いがまわり、酒場にバディを残してひとり先に部屋に帰りました。
でかける時はエアコンは切りますが、その日はつけっぱなし。しかも、ドアをあけたとたん、かなり冷えているのがわかりました。
私は、リモコンどこかなあ、切らないと、、と思いつつも、からだが重くて、バタッとベッドに倒れこんで寝てしまったのです。



第7夜 南の島で凍死寸前!


寒くて寒くて、目がさめた。でも酔いは覚めていない感じ。
目はあいているけれど、目玉以外動かすことができない。

何もかけていないから、からだの芯まで冷え切っていて、でもからだを起こすこと不可能。
エアコンの風に直撃されている。リモコンはどこ~。

バディの帰還を祈っても、きっとまだまだ帰らない。

低体温症…になっちゃう。なってんのか?。

今度は覚めたはずの目が、またまぶたとドッキングしようとしている。
今度寝たら、確実に「死」だ。安らかに逝けそうだが、解剖時に胃の中の大量のアルコールが発見され、日本の家族が恥をかくであろう。
今際の際に、またくだらない事を考える。

助けて、なんとかしなくちゃ。
寒いを通り越して、この風「痛い」

昔、扇風機の風にあたったままうっかり眠っちゃって「夢」で三途の川の手前に行った経験があるので、これはほんとにadios。
みっともない、赤道直下で凍死。

ふっと、またうとうとして「ダメカモ」と思った時に、部屋のドアが…。
同等に酔っ払ったバディが「こ、この部屋白い!!」

エアコンがききすぎて、真っ白く煙る部屋の中で凍死寸前のバデイがころがっている。
た・す・け・て…。



バディの助けにより生還した私は、生まれて初めて次の日の朝のダイビングをパスしました。あのまま逝ってたら良かった、とつくづく思う二日酔いが待ち受けていたのです。

注)低体温になっている人の血液は、心臓を守るため、体の真ん中に集結します。
だから、「寒かったでしょう」と末端の手足をさすったらダメなんですよ。

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2010年1月29日 (金)

人生にadiosか・・? 思わず思ったダイビングorダイビング旅 第6夜

痛む背中と熱にうかされつつ仕事も終え、しゃっきりするかとヨガに行き、落ちすぎの体重をもとにもどすべく、シュークリームとみたらし団子をこんな時間に食べつつ…。

誰とも休みが合わなくて、そんな時はひとりで行こう南の島。手軽に行けて綺麗な海はやっぱりサイパンあたりでしょうか。

第6話 異例!ひとりでのサイパンは、慰霊塔に合掌あるのみ!

サイパンあたりの海があんなに蒼いのは、マリアナ海溝から透明度の高い水が湧いているから、と聞いたことがあります。最深部は栄養も少なそうだしね…。


かなり前の話ではありますが、なぜかサイパンに行こう!と思い立ったら、そういう時に限って合わせたチャンネルで、第二次世界大戦のサイパン島が攻撃された当時の様子をドキュメンタリーでやってるんですよね。遊びに行く気持ちがひきしまる。ような気が。


さてサイパン。

ポイントに着くと、そのショップのスタイルで、船から次々エントリーし、下の砂地(10mない位)に降りて、全員そろった時点でゲージをガイドに見せてからの出発となります。

ゲージがぶらぶらすると、砂をかき回すしサンゴを傷つけるもとになるため、その後、各自BCのポケットに入れたり、胸のあたりにとめたりします。

私もゲージをガイドに見せ、ポケットにささっとしまい(その間数秒)顔をあげたら、、、、誰もいない。10人位のダイバーとガイドが車座のように立ち膝状態で周りにいたのに、です。

え、船なし、ダイバーなし。え~~~っ 3秒位しか経ってないでしょう。

50mは抜けている海です。100歩譲って、私がもたついたとしても、気配なくひとり残らずいなくなるもんでしょうか。

ここはセオリーどおり、360度見渡して1分待って浮上しなくちゃならないところです。
でも、360度、上、ななめ、どの角度もまったく誰もいないのです。

信じられない!!!!

とりあえず、5分は待って見ようか。ガイドが探しにくるかもしれないし。
なんか神隠しみたいでした。


それで、左ななめ前方に四角い人工的な石がみえたため、ここから距離も近いし、浮上前に見てみよう!!と思い、石に接近しました。 注)移動はご法度ですよ。

正面にまわってみると、それは「第二次世界大戦戦没者の水中慰霊碑」だったのです。


おおっ!!

私はこうべを垂れて、手をあわせ合掌。
「こんにち私がこんなかっこうで、楽しくあちこち潜ることができるのも、平和な日本になったのも、皆さまの犠牲の上に…」などとやっていると、突然肩をつかまれた。

マスクの中の目が完全に怒っている、フィリピン人のガイド氏だった!!

「なんで、単独行動してこんなところにいるんだ!!」と全身が言っている。

船に上がって説明しようにも、また「変な事言って」と言われる始末。
日本人のダイバーさん達にまで…。もうひらあやまり。
「君が一番手がかからないと思ったのに」   はいはい。



今回、何がadios要素だっんでしょう。


だって、絶対不思議でしょ??

私、どこに行ってたんだと思います??

ゲージをBCのポッケに入れて顔あげたあと、、adiosしてたんじゃないですかね。
あちら側へ。

激戦地だった海は、どこも深くて哀しい蒼さですね。


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2010年1月26日 (火)

人生にadios か!? 思わず思ったダイビングor ダイビング旅 第5夜

おはようございます。

なんと、通勤電車車中です。

せまっ!

昨晩やっと、「笑ってはいけないホテルマン」を観破! そのせいで更新できず…。では唐突に。

その5 ナイトダイビング時は、まわりのタンクに気をつけナイト

ダイブクルーズは、1週間とか船のりっぱなしですが、遠くてなかなか行けないポイントに行けるのが醍醐味です。

360度水平線!

文字どおり『朝飯前』の1本からナイトまで。
朝起きてすぐ潜るから、翌日からは『顔洗わなくていいや』なんて輩まで。(それは自分でしょ。→船上で水は貴重なの)

潜ってない時は、甲板で寝てるか、食べてるか、の極上生活です。

1日の終わりはナイトダイビングですが、実は私はあまり得意じゃありません。あまりいいことないし(やっちゃったねTOP10参照)あんな広い海で、あの閉塞感。
沈船、ケーブも、積極的には参加しません。
友達はケーブ大好きで、フロリダまでケーブインストラクター(?)取りに行きました。信じられん…。

狭くてOKなのは、好きなものに囲まれた私の部屋だけ。

その日のナイトは、けっこう流れていました。なので、いつも以上に固まって浮上。

私の立ち位置、いや浮いてる位置が悪く、目の前で、タンクがいきなりふりかぶられた時、逃げるに間に合わず、まともに脳天を直撃!

ガシッ!

一瞬、足の爪先までしびれ、目を開けることもできず、なにがなんだかわからず。私は暗くて深い海の底にゆっくりゆっくり沈んで行くような気がしました。

いよいよ、今際の際か。

まんまじゃん?て?実際そうだったんですね。インストラクターに支えてもらいながら、なんとか浮上。

でも、みんな私から離れてたって事で、【自作自演】とかろうじて思われなかったのは巨大なこぶ。

海にいる魔物?またしても出たか!白いウェットの幽霊め!(妄想)

しかし、ほんっとに痛かった!
親父ゆずりの石頭で助かったい

注)浮上する時(エントリーの時はもちろん)は、まわりに気をつけてね。
こちらにおしり向けてるダイバーからは離れましょ。

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2010年1月24日 (日)

人生にadiosか!? 思わず思ったダイビングorダイビング旅 第4夜の続き

マレーシアの古い街、コタ・バルに降り立ったmiki。
迎えに来てくれるはずの人、車など、どこ探してもいなくて。しばし呆然。

~第4夜 つづき~

心細い中、ホテル側の車が渋滞(しそうにないが)に巻き込まれているか、何か事故でもおきて遅れているに違いない、もう少し待ってみよう。ときょろきょろする。

待てば待つほど、街が眠っていくような錯覚に陥る。
いい加減アクションを起こさないと。どんどん人通りも少なくなってるし。
すでに小1時間はたったみたい。その時の携帯は外国じゃ使えない代物だったし。
ついでながら、通りすがりの3人くらいに「このホテルご存知?」とガイドブックを見せるが、みんな知らないという。知られざるホテルか…。

振り返ると、飛行場は固く扉を閉ざしているし。

第一、お金がない。タクシーでとりあえずホテルに乗りつけて、という芸当ができない。
ホテルまで乗せてってもらって、文句を言って、その場で両替をしてタクシー代払って。
いや、かわいらしいホテルみたいだから、日本円から両替できないかも。
それにタクシーらしき車もとまってない。。


しばらくすると、暗がりを地元の女性とおぼしき方が歩いてきた。チャンス。
「私は観光客ですが、このホテルを予約して迎えの車を待っているのです。が、こないため、私は困っています。私は、両替する時間がなくて、電話をするお金もないのです。」
と言おうとサバイバル・イングリッシュを頭の中で組み立てる。

電話云々は、お金をめぐんで下さい、と言っているみたいに聞こえたらマズイから、聞かれたら言おう。

よく見ると、若くて綺麗な女性だ。こんな夜にひとり歩きは危険だ。いや、この街は治安がいいんだろう。ひょっとしたら、神がつかわした「天使」かも。

女性は不審がらずに私の話を聞いてくれ、「それは困ったわね」と言ったものの、どっかに行ってしまった。

adios 私の人生 野宿か~。あんなに食べたのにお腹すいたな。
明日の朝には夜盗に刺された屍ひとつ(そんな街じゃないよ~ん)

がっくりしていると、さきほどの女性が男性を連れて戻ってきた。彼はタクシーの運転手らしい。いや、あまり悲嘆にくれていたのと、天使が帰ってきたのが嬉しくて聞き間違い・・?

彼女が、「マレーシアのお金持ってないのよね。」と遠慮がちに言う。

でも、そういえばどっかに世界で通用する(はずの)USドルが入ってたはず。
なんと7ドル(も)あった。彼女におずおず差し出すと「いいわ、私がこの分両替します。」と計算してくれ、それはホテルまでタクシーで行くのに十分な金額。
たとえ、その男性が偽物運転手で、彼女がかなりぼったくったとしても、私はOKと思った。成田でせめてUSドルには、換えておくべきだったし。自業自得。

私は、あなたに出会えてどんなに嬉しかったか。非常に助かりました。テリマカシー
と心をこめて言ってみる。稚拙なイングリッシュで。

あとで計算してみたら、全然ぼったくりでもなんでもなくて、チップまで差し上げたい位でした。

ホテルまで、30分くらいかな。ちょっと脱力して(まだ緊張しとけよ)うとうとしてきた…。

ホテルに到着。私今夜予約していた者ですが!! 心配でついてきた運転手氏も横にいて、地元言葉でフォローしてくれる。

結局、私が予約した日だけ、サーバーがダウンしていた。との事。
サーバーがダウンしてても、自動的に「確認書」みたいなのは送られるのかな。う~ん。
注)ほんとにゴメンネ~というメールが後日届きました。

ちょっとオーバーなんじゃない? 人生にadiosなんて!ですと。
これは、経験してみないとわからないでしょう。はしょった部分にもいろいろあったし。

でも、知らない人に道端で両替してもらう、なんて後にも先にもあの時だけだし。

まあ、その後も地元旅行者との行き違いや、次の日の港までの珍道中。
やっと島についた時は、げんなりしてました。

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