渾身の1回を
爺には弟が一人、妹が二人いる。
弟とすぐ下の妹はずいぶん前に亡くなった。
残る一人の妹は、若いときに脳腫瘍を患い、再発して入院して…入院先で脳梗塞になり…。
ご主人から、血圧が低くなり意識がなくなったと知らせが入ったらしい。
この叔母は神仏など信じず、神に祈ることなど一度もなかったというのだが、
赤ん坊の私が初お目見えのため、札幌から東京に飛行機で来る際に、生まれてはじめて心から神に祈ったのだという。
無事に着きますように…。
まるで祈ったことのない者がはじめて祈ると優先順位があがるのか??
私が常に何かに守られている、と感じるのは、この叔母の渾身の1回がいまだにきいているからだろうか。
逆に私はしょっちゅう、こうだったらああだったらとなれなれしく神様に話しかけてる気がする。
父たちが学生の頃、買い食いをしていたコロッケ屋さんの前を時を経て私が通りかかった時、
女性が出てきて「〇〇さん(うちの名字)の関係の方ね。」と見破られた…。
私がその叔母に雰囲気が似ていて、すぐにわかったのだという。
今こそ私の渾身の1回を??
枕を並べて一緒に寝た時に、いろんな話をしたことが思い出される。
三途リバーを渡るにはまだ早いよ。
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