思い出
伯母が亡くなったと従姉から電話があった。
ちょうど夢にみたし、伯母から昔頂いたものがひっくり返っていたのを見て、調子も崩していると聞き心配していたところだった。
私は0歳の頃からお世話になっていて、伯母が大好きでいつもついてまわっていた。
伯母の家には不思議なものがたくさんあったので、弟と遊びにいっては目をまるくしていた。
なんてことはない、伯父が病院を経営していてお金持ちだったので、我々には縁の無いものが家にあったのである。
私が密かに憧れていたのは、白いロッキングチェアである。
遊びに行くと私はまっさきにロッキングチェアに座り、ばったんばったんしていた気がする。
あとお湯を入れると場所によって、コーヒーだったりみそ汁だったり、いろんな液体が出てくるマシンはいまだに名前もわからない。
そしてつがいの白い小鳥…。
また、部活の終わった従姉を迎えに行くのに、弟と私は伯母の車に乗り込んでよくついていったものだ。
その車がいろいろ言葉を発するのさえびっくりしていた。
市内のその家は祖父母の家の同じ敷地にあったが、本宅は郊外にある病院の敷地にあった。
常に紀州犬や秋田犬などのわんこがいて、庭におっきなプールがあったのである。
もう、我々庶民の考えるお金持ちをすべて具現化していたというか。
久しぶりに祖父母と伯父さんにあって、わいわいしているのかな。
ゆっくり休んでね。
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