苦肉
町内会の役員を卒業しても、爺はいまだに会報誌のコラムを書いている。
前々回の会長が、一人の人(爺)に頼らなくても文章を書ける人がたくさんいるではないか、と意見を言われたらしい。
もうすぐ最終回という会報誌には、いろんな人の意見が数行ずつ仮名とともに書かれていた。
男女ともに、皆簡潔でひねりのある文章ばかり。
そのことをおっしゃったらしい。
私もその号はちらっとみた。
そして理解した。
全部、爺の筆によるものだと。
口調や雰囲気を変えたつもりでも、わかるものである。
わかる人にはわかるのでは??
爺は、前々会長に『それ、全部自分が書きました。』と喉元まで出かけて押し戻したらしい。
ばれていない、ということに気がついたからか…。
コロナ禍の過ごし方、楽しい趣味、この季節に思う事など何を募集しても誰も何も言ってこないことは明白…。
苦肉の策により、爺がすべてを受け持ったのだ。
書かれていることは嘘ではない。
大好きな温泉や山歩きのこと…まぁ、ゆえにわかったとも言える。
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