爺死亡説流布
父あてにゆうパックが届いた。
正確には、ご家族様となっている。
父の大学の時の同じ学部だった人かららしいが、特に仲がよかったということはなく卒業後に何をしているかも知らなかったという。
4年間の会話は全部足しても30分に満たないだろう、とも。
とりあえず、中を確認。
父も写っている集合写真や手紙など。
そして、その方からの手紙には、父が死んだと聞いて驚いている、あんなに元気そうだったのに…。
みたいなことが書かれていた。
元気そう?? いつ??
宗教の勧誘か?? などと訝し気に言う父。
が、今このデリケートな世の中で宗教の勧誘とか…??
若くして父が亡くなったならともかく、母が悲観して今更信仰宗教に入るでもないだろう。
ほどなくして父が「俺を殺した犯人がわかった。」と。
やはり父とは大学の時からの友達で、よく都内で飲んでいるS氏。
手紙をくれたのがN氏とすると、N氏は(この世の)残り時間も少なくなってきてみんなの所在を確認してまわっていた、みたいな。
そんな中、S氏にたどりついて、そういえばとうちの爺さんの話になって…。
S氏は、〇〇(うちの爺)とはよく飲んだけど、今コロナだからほとんど会わない、連絡もないし
死んだんじゃね??
とふざけて言ったのを、まじめなN氏が本気にした、とのこと。
よし、幽霊から手紙を出そう…。
ん?? 住所が奈良?? きなくさいな。
爺は、コロナ禍で久しぶりに大笑いした、といっていた。
いや、出川みて大笑いしてただろう…まっいっか。
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