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2022年7月20日 (水)

会社怪奇譚あれこれ(ライト)

会社怪奇譚あれこれ

~エレベーター~

3.11の直後、西新宿某高層ビルではしばらくお休みする企業がいくつもありました。

30階で研修中だった自分は、ひっそりとしたビルで同僚から、誰もいないのにエレベーターが〇〇階で止まることがある。もちろん誰も乗ってこないと聞いたのです。

私が乗降した時は、そんなことは一度もありません。

わくわくするではありませぬか…。

そしてその同僚ともう一人とエレベーターにて降りる時、例の階に停車。

人気はなく、真っ暗で非常灯みたいなのが灯っているフロアが目の前に。

ほらほらほらーー って怖がる同僚。

じゃあ見てくる、と降りようとする私。

やめなよーーー 止める同僚たち。

じゃあ一人の時に降りてみようっと。

そして次の日、一人で行先ボタンを件の階に、と思って触ってみてもその階のボタンは点灯しません。

降りれないように設定してあるんだね。

って……。

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~倉庫~

〇〇さん、ちょっと地下(倉庫)から、とってきてもらいたいものがあるんだけど。

部長からお願いされた〇〇さんは、

え…と絶句。

ビル自体は新しいのだけれど、場所がとても古く、江戸時代の古地図でも確認できますが、浅野内匠頭が討ち入り後にお預かりとなった田村邸など歴史を感じさせる場所も近く。

地下に駐車場があり、半地下に書類などを置く倉庫がありました。

1階入り口側の受付の方によると、赤い着物を着た女性をたびたびみかけるとのこと、どうやらこの世の人じゃないっぽい…。

この噂のせいで、〇〇さんはかたまってしまいました。

ここはひとつ、私が行ってきますよ。

もう何度も行ってますし、気分転換になるんですよね。

と、エレベーターで1階へ、半地下へは少しだけ階段を下りていきます。

灯り取りの窓、ではないのですが、若干日がはいってくるので電気はいつもつけません。

薄暗い中、頼まれていた書類のファイルを探し出します。

ん、〇〇さん心配できたのかなあ、ドアの外に人の気配が。

大丈夫ですよ~ありましたから~と声をかける。

ドアを開けると……。

誰もいないじゃん。

帰ろっと。


 

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コメント

海は任せてね・・・

成田発、チンギスハーン空港までのフライト。ナショナル・フラッグ・キャリアのMIATモンゴル航空は、ボーイング737-800型機だ。CAは逞しさがあふれるモンゴルの女性たち。思いやりある接客が嬉しい。
14時頃、成田を離陸した飛行機は、約4時間のフライトでチンギスハーン空港に到着。

すでに日の落ちた空港で、現地ガイドにピックアップしてもらってウランバートルから遠く離れた移動型キャンプ(ゲル)まで車で移動。30分も高速道路を走れば、その後は街灯など一つもない道なき草原を、上下に大きくバウンドしながら進むことになる。星空を撮るため新月を狙ったその旅。型の古いプリウスのヘッドライトに浮かび上がるのは、草原に記された頼りないわだちだけ。ときどき車のライトに驚いてオオミミトビネズミがジャンプしながら逃げていくのが見える。

闇の中にかすかに白く浮かび上がる一本道のわだちを、必死にトレースしていたドライバーが首をかしげる。ドライバーが言うには、さっきから何度も同じ場所をぐるぐる廻っている・・・という。わだちがループでもしているんだろうか。確かに右手に見えていたサソリ座のアンタレスが、いつの間にか左側に浮かんでいる。まるでパラレルワールドに捕らえられたよう。・・・2時間ほどでゲルに到着するはずが、かれこれ4時間もさまよっている。・・・それともタヌキにバカされているんだろうか。。。

結局、さまよいつつもゲルに到着したのは夜中の1時。・・・その年は、数年ぶりの大雨で、大草原のあちこちに沼や泥地ができてたらしい。いつものわだちは沼に水没し、泥地を避けるための新たなわだちは微妙に交錯。

でもモンゴルは、ヒツジや馬など5畜のみならず、野生のタヌキやキツネの天国だ。その数は、人間の数よりはるかに多い。

って、草原の海でした。

てつじん様 こんにちは

昨日、女性の水中写真家の方をテレビでみましたけれど、奇をてらった写真よりも、巷ダイバーの方の写真の方が好きだと思いましたね。
てつじん様の写真は、プロですけれど、いかがですか? 水中カメラマンさんたちの写真…。

って、モンゴルとかって、またすごいところにいらしたんですね。
悪天候の中、はじめての場所って私も経験ありますが、心細くはないのでしょうか。メンタルもタフでらっしゃる!!!

会社といえば、「添付の死霊をご確認くだ・・・ん?昔、書いたっけ?

>水中カメラマンさんたちの写真…。
プロじゃないっすけど。。。ゆるふわの写真はトレンドっすね。PCの画面で見るとインスタ映えして「かわいい~」とバズります。

写真家にあるまじき行為なんすけど、その方が売れるから・・・ですね。
じっさい、苦労して黒バックで撮った写真は、印画紙に焼くときれいなんですが、PCの画面で見るとなんかキモイっす。

中村征夫さんの写真なんかも、あんまりインスタ向きじゃないかも。。。

てつじん様 こんにちは

昔シパダンにいった時、現地のダイブマスターの方々が、日本の著名なカメラマンが、サンゴに三脚みたいなのをたてて固定して写真を撮るから、やめてほしいというのは聞きました。けっこういい写真には秘密があるのかも…。

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