取り柄
夜半に熱はひけた。
頭痛がひどくて薬を飲んだのも熱覚ましの効果があったのか。
すごい吐き気もおさまった。
まだ生きてる。
しぶといものだ。
絶対詰んだな…と思ったが、あの熱の苦しさも遠のくと、死とは、こういうバタバタガタガタしている時に訪れるものではないんだなと感じる。
すごく静かな朝とか、空気は冷たいが穏やかな夕べとか、そんな気がする。
今日は神経内科に行きたかったけれど、パスした。
台風をついて混んでる電車にのってもリスクが大きいだろう。
いつでもいいといわれても、できるだけ早く行った方がいいだろう。
大きな気圧の谷が近づいているだけで、少しやられたむきはあるかも。
主任が昨日母に「お元気でしたか。」と聞いたら、母が「元気なだけが取り柄で…。」といっていた。
お産の時に入院したくらいである。
私とて「丈夫なだけが取り柄で。」と言っていたのが、何の取り柄もなくなってしまった。
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