mikiログ的怪奇譚~百ものがたり~第49夜
巷でも流行っている怪談話。
オカルト話には嘘も多く、オカ板などではストーリーテラーよろしく体験談をあげている人も多い。
だいたいが、禁断もの(行ってはいけない、見てはいけない、触ってはいけない…といったタブー)の禁を犯してしまう、土地、建物、人由来の不気味な出来事、得体のしれない化け物系…などにわかれる。
ひとつ流行ると似たような語り口調で、似たような話でにぎわう。
ちょっと長くなるが聞いてもらおう…などと。
増長しすぎて、前半と齟齬が生じ、最後に「実は俺は〇〇ではなく友人の××」という落ちがつくものも。
作り話でもいいからあげてくれ、などという輩もいて、けっこう書いてはみるものの、既にどこかで聞いたような、何かをアレンジしたような…みたいなものも散見される。
昔、オカ板で貼りついて読んでいたのも、途中からインチキだと騒ぎになった話があったな…。
実際の「妙な」話には聞いても謎が多く、虚実もわからず、短いものが多い。
そんな短い話をいくつか。
115話 何か楽しいの?
学生時代の友達(仮にNちゃん)とは、私が池袋に電車でつく同じ頃に池袋につくJRで来るから、駅近くで並走する時にお互いに手を振りあったりしていたものだ。
池袋はいろんな電車が並走するから、違う路線でしばらく一緒に並んで走ったり。
Nちゃんがある日池袋で電車に乗ると、もう真っ暗で隣を走る電車の窓に自分がうつっていたのだという。
そして、そのうつっている自分が笑っていたのだと。
その時、自分自身が笑ってたんじゃないの?? 誰しも思うことだが、すぐ目の前に笑ってない自分をうつす自分の乗っている電車のガラス窓があったというから。
116話 どこ行ってたん?
友達とオカルトイベントにでかけた私。
友達は神奈川住みだから、現地集合。
キャーキャーいいながらイベントも終わり、それぞれ別に帰宅。
イベント会場から家までドアからドアで1時間半くらいか。
どこにも寄らずに戻ったのだが、池袋で「最終が出ます」というアナウンスに走った。
イベントが終わった時間から、ゆっくり来ても池袋ではせいぜい10時のはず。
いったい…立っていたから、電車内で寝ていたわけでもなし。
そのころの最終は今より遅く、12時半をまわっていたと思う。
117話 だって
甥は見えるタイプ。
特に小さい時は顕著だった。
ああいうものは、だんだんとなくなっていくものなのかと思う。
自分の部屋に何かいるらしい。
「そんなものいないよ。」と全員がいっても
「僕はみたんだもん。」
私には何が見えたかわかったのだが、甥に同調するわけにはいかなかった。
118話 あれ?
姪も見えるタイプ。
彼女が小さくて、まだ甥が生まれてなかった頃に遊びに来て、みんなでわいわいごはんを食べていた。
あれ、おばあちゃんは??
不思議そうな姪。
ここにいるじゃない、と祖母(miki母)を指さすと
違うよ、眼鏡をかけた知らないおばあちゃん。
おいおい誰だよ、それ。
ひいおばあちゃんじゃない??
と言ってみたが…みんなも「そうだね」
何がそうだね、なのだ…。
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やっちまいました。
ゆうべ、3時間かけて書いたコメント。
送信する前にブログを閉じてしまったので、いずこへと・・・。
一度書いたのなら、すぐに書けるって人もいるかもっすけど、
だめっす。気力がわかない。
っつうことで、カオマンガイ怖いっす。
ついでに生ぬるいシンハービールも。
春雨サラダ?ヤムウンセンもこえ~っ
投稿: tetujin | 2021年8月27日 (金) 20:59
だいぶ前、ソフトバンクの店先で、Pepper君が見えない誰かと一生懸命、話をしていた。
Pepper君も今や人員整理の対象だ。寂しかったのかもしれない。話し相手になってあげればよかった。
「実は俺は〇〇ではなく友人の××・・・」
って、リアルで言われたことがある。
その3人組の一人とばったり会ったのは、十数年前のことだ。東京医科歯科大学の高気圧酸素治療装置内でだった。
当時、ぼくはダイビングしにサイパンに通いつめていた。金曜日の深夜便でサイパンへ。日曜日の深夜、成田に戻り会社に出勤。
スキューバダイビングで1日に複数回または連日潜った場合、最後のスキューバダイビング終了後から飛行機搭乗まで「最低18時間」必要だ・・・と客には説明するものの、自分はと言えば午前中、ダイビングして夜の便で日本に帰るパターン。つまり、ダイビングしてから数時間のインターバルで飛行機に搭乗してたことになる。
その無理が祟ったのか、ある日のこと股関節にいてもたってもいられない激痛を感じた。寝ている時は痛みが幾分和らぐものの、起き上がると股関節付近にジンジンと痛を感じる。痛みの原因としては、窒素が体に溶け込んだ状態で急な減圧→関節内での溶け込んだ窒素による気泡発生(減圧症)ぐらいしか考えられない。
ともかく、その週末にぼくはダイバーズ・アラート・ネットワーク・ジャパン(DAN Japan)のホームページの教えにしたがって、東京医科歯科大学の診療室を訪ねたのだった。
その3人組は、サイパンのショップにやってきた二十代の男女のダイバーたちだった。彼らがどんな人間関係なのかはわからない。男性2名に女性が1名。今時の若者たちでは普通に見られる組み合わせだが、当時の日本では、そんなグループは女性たちの反感を買いがちだった。外国人ばかりで、日本人のスタッフがぼくひとりのサイパンのダイビング・ショップだから彼らも気軽に来れたのかもしれない。。
・・・と長くなりそうなので、今日はここまで。
この後、女性が謎の死を遂げ、一人の男性は減圧症で苦しむことになる。
また、何年かかけて完結させますね。気長に待っててくださいm(_ _)m
投稿: tetujin | 2021年8月27日 (金) 21:55
tetujin様 こんにちは
こちらに3つコメント頂いています。
このほかに頂いたのでしょうか。
減圧症は化け物よりこわいっ!!!!!
DANも退会してしまった。
伊豆で潜って山越えして減圧症になった人もいるとか。
気をつけて下さいね。
I've no time フレディがいっています。
何年もかけずに「たたみかけて」下さいな。
投稿: miki⇨tetujin様 | 2021年8月28日 (土) 15:25
畳返しはできなくjとも、たたみかけるぐらいはなんとか・・・
「実は俺は〇〇ではなく友人の××・・・」
って、リアルで言われた話の続き。
その3人組は、サイパンのショップにやってきた二十代の男女のダイバーたちだった。彼らの人間関係は、いまだによくわかっていない。
そのショップで日本語を話せるのはぼくだけだったので、日本人グループはダイブマスターのぼくがダイビング前のブリーフィングを。実際に潜る時は、日本人と外人の5~6人のグループにしてガイドが案内。ぼくはグループの最後方でバックアップの役割だった。
・・・にしても、彼らはガイドからよくはぐれて、ぼくに引っ張られてグループに戻った。そんな印象がある。
翌年、彼女の50本目のメモリアル・ダイビングということで、彼らはそのサイパンのダイブショップにまた潜りに出かけたらしい。正確に言うと、3人組のうちの彼女と一人の男性。一人は仕事で都合がつかなかったようだ。
ぼくと彼らは、ちょうど行き違いになっていた。まあ、リピーターなら、日本語のアシストが無くても、おおよそのところ、ガイドと水中コミュニケーションは可能だ。どうせ、水中では音声での会話はできないのだから。。。
50本目のメモリアル。ダイビングポイントは、サイパンの西側にあるIcecream(アイスクリーム)。大きいサンゴの根があるポイントだ。流れも少なく、水深20mのやさしいポイントだ。
日本から用意していた記念フラッグを広げての水中撮影。なんだかんだで、彼ら2人はグループからかなり遅れを取った。
その時だ。彼女のタンクにつないだダイビング高圧ホースがバーストしたのは。
大量のバブルとともに、急速にタンクが空になっていく。ダイビングは、こんな時のためにバディ・システムを取る。仮に、一人のタンクが水中でカラになっても、もう一人、すなわちバディからオクトパス経由で空気をもらうことにより、安全に水面に浮上することができる。ダイビングの教習本の一ページ目に書いてある基本中の基本だ。
実際、ダイビング中、高圧ホースがバーストしたらどうなんだろう。耳元で大量の空気が泡となって抜けていく。バディもまた、落ち着いて対処できるだろうか。
パニックになった彼女がとった行動は、緊急アセント。頭上を見上げ、気道を確保してゆっくりと浮上していく。
バーストによる大量の泡の発生にあっけにとられていたバディ、すなわち彼は彼女の後を追いかけて、おなじく緊急アセント。自分の吐く泡よりも早く上昇すれば、20mの浮上と言えども減圧症は免れない。
・・・と、今日はここまで。この後、女性が謎の死を遂げ、一人の男性は減圧症で苦しむことになる。
続きは気長に待っててくださいm(_ _)m
投稿: tetujin | 2021年8月28日 (土) 16:01
tetujin様 こんにちは
以前パラオに来ていた強面のおじ様は、右翼にも友達がいるとかいって、そちら系に見えるダイバーだったんです。
でもグアムやサイパンはおばけがこわいんだもん、と言ってましたね。
こわいんだもん…て。
投稿: miki⇨tetujin様 | 2021年8月29日 (日) 21:55
こわいんだもん・・・すか?
パラオの「コウモリスープ」なんかも恐そうっすね。まだ試してないけど。。。
「バディと2人、水深40m、残圧30気圧、使えるタンクは1本、さあどうする? 」
何年か前に観た「海猿」のなかのセリフだ。
50本目のメモリアル・ダイビング。サイパンの明るい砂地のダイブ・ポイント、アイスクリームでの水深20mからの緊急アセント。理由は高圧ホースのバースト。海底が明るい砂地だったことで水面がやけに近くに感じられるから、それがアセントを選んだ理由だったかもしれない。。
落ち着いていれば、タンク・バルブから急激に空気が漏れたとしても、バディからエアをもらえば済む話だ。オクトパス・ブリージングにて、ゆっくりと浮上すればいい。だが、彼女の選択は緊急アセントだった。
恐らく、浮上スピードが速すぎたのかもしれない。しかし、二人とも無事に水面に帰還。ガイドチームも異変に気付いて、みんなで浮上し合流。全員をダイビング・ボートで回収。
とりあえずの所、無事に帰還できたことをみんなで喜んでいた。
残念ながら、それは彼らの最終日だった。ショップでは日本語が通じなかったため、飛行機の搭乗のルールは、その日、彼らに伝えられなかった。だが、伝えられたとしても、変更不可の格安チケットだ。飛行機に乗るしかない。
減圧症で血管に気泡が詰まったとしても、数時間で気泡は血液中に再溶解する。なので、彼女の死が減圧症であるとはぼくは思っていない。
しかし、数年後、高圧酸素治療室で再会した彼から聞かされた話は、帰国して数日後の彼女の突然死。そして、彼を苦しめる全身の関節の減圧症状。。
「今は全身が不自由で、早く普通の体に戻りたい」と彼は、ぼくに訴えた。
・・・と、今日はここまで。この後、「実は俺は〇〇ではなく友人の××・・・」と彼が告白することになる。
次回はいよいよ完結編。気長に待っててくださいm(_ _)m
投稿: tetujin | 2021年8月29日 (日) 22:06
tetujin様 こんにちは
その方、蝙蝠スープはいつもめしあがっているようでした。
水深40mで残圧30 バディと二人なら大丈夫でしょう。
最後の数メートルは体をうんと大の字にしてフレアリングを行うように。
浮上している間に0になってももうひと吸いできるようになることもある。
そうすると2吸いずつではなく、1吸いずつか…。
私は知らないダイバーに顔を蹴られてマスクとレギュがはずれたことがあります。
密だった時代ですね。
投稿: miki⇨tetujin様 | 2021年8月30日 (月) 08:38
>私は知らないダイバーに顔を蹴られてマスクとレギュがはずれた
ナイトダイブでエントリーしたら、すぐにボートからダイバーが降ってきて、レギュを持ってかれました。口元に残ったのはマウスピースだけ。。。
根性でオクトパスで潜りますた。涙)
さて、話はいよいよ完結。。
50本目のメモリアル・ダイビング。サイパンのダイブ・ポイント、アイスクリームでの水深20mからの緊急アセント。理由は高圧ホースのバースト。。。だが、彼女の死が減圧症であるとは思っていない。
帰国して数日後の彼女の突然死。そして、一緒に浮上した彼を苦しめる全身の関節の減圧症状。。
「高圧酸素を吸うと、やや調子が良くなる」と彼は言う。しかし、その効果は数時間の限定的とも。
それでも高圧酸素治療により、その夜はゆっくりと眠れるようになり、どういうわけだか知らないが、生前の彼女をことを夢でよく見ると彼はいう。
「実は、サイパンでの彼女のメモリアル・ダイブに誘ったのは俺ではなく、友人だった」とも言う。彼女は3人一緒を希望したものの、友人が仕事で行けなくなり、彼がその代わりとなったようだ。
「俺が断っていれば・・・」
・・・そういう問題じゃなくて、パニクって緊急アセントをしたことが問題なのだ。が、それは言わないでおこう。それに、彼女の死因ははっきりと伝えられていない。
空気は知っての通り、80%が窒素。残り20%が酸素。・・・これに対し高圧酸素100%の吸入治療。ほとんどの人は、一生吸うことのない純酸素だ。
・・・高圧の純酸素の吸入は、脳に特別な活性をもたらすのかもしれない。それが、とある世界とのチャンネルを開くのかもしれない。いずれ個人の脳内のことだ。医学知識のないぼくにはわからない。
潜水艦の内部を想像させる配管とかバルブとかある高圧室。部屋の中は、長椅子が置いてあって、数人が腰を掛けて1時間程度そこで過ごす。たった2回のそうした治療ののち、ぼくの股関節は見違えるほど回復、痛みはどこにというくらい無くなった。
医者が言うには、ぼくの股関節の痛みは減圧症が原因だったかどうかはっきりとは分からないが、体質によっては減圧症にかかりやすい人がいるとのこと。
どの器官だったか体の器官に先天的な穴があり、それで高圧空気が悪作用するらしい。
とは言われたものの、その後何度もダイビングしているが、関節が痛むとかの減圧症状が再発したことは今のところない。
ぼくの体の変調は、なくなった彼女からのメッセージだったかもしれない。おかげで数年ぶりに彼らの近況を知ることができた。今は彼女の冥福を祈るのみだ。
なお、見えない体質のぼくには、高圧酸素により脳を活性化しようが、見えないものはまったく見えない。下着の透視もできない。
*****************
・・・なげーっとか、盛りすぎとか。いろいろ言われそう。なので、140字でまとめてみますね。
「パジャマ姿のよれよれの中年男性の入院患者や、四肢を動かすのに苦労している若い男など、互いに全く知らない患者、計4名で受けた東京医科歯科大の高圧酸素治療。その治療室の中でぼくが経験したのは、活性化された脳内に造り出された異界の世界と、そのチャンネルを通して再会した顔見知りのダイバー」
・・・やた、140字で書けちゃった。
そう、「実は俺は見えないタイプかどうかわからないが、高圧室でであった彼は幻覚だった」
彼女のこと、好きだった。彼女がサイパンで最初に潜った日のログブックには、「海で出会った生物」にぼくの名前だけが大きく書かれてた。
だけど、へたれなぼくには気の利いたことは何も言えなかった。
彼女が死んでいようが生きていようが、彼女のことは一生忘れない。ほんのひと時の思い出だけだけど、心に大切にして生きて行く。
投稿: tetujin | 2021年8月30日 (月) 19:58
tetujin様 こんにちは
哀しい終わり方が夏の怪奇譚ぽいですね。
その方は本当に亡くなったのでしょうか。
私の商売する三途リバーで、素敵な再会…
新しい商いのにほい…。
いやいや、素敵想い出を穢すつもりなどありません。
私も夕礼などは信じてなくてつね日頃から見えたり感じたりするのは、その人の強い思いが残っているから」と言っています。だから生きている人の思いってこともありますね。
投稿: miki⇨tetujin様 | 2021年8月31日 (火) 06:13