mikiログ的怪奇譚~百ものがたり~第51夜
いつもコメント欄を見て頂くのも…なので、こちらに転載しますね。
おなじみtetujin様からです。
子供の頃の記憶、あれはどういうことだったのかな…と思い起こすこと、ありますよね。
123話 モリヒトさん
古くは中国が発祥。ぼくの生まれた東北の片田舎に、「モリヒト」なる風習が今もかすかに残ってる。
代々のオガミヤの家系があり、延々と「ハレ」の日と「ケ」の日の、日常と非日常を区別していたようだ。
といっても、時は流れ、人々の信仰も風習も変わる。「モリヒト」の風習もいつの間にか廃れ…。
そいつが、幼い頃の友達だった。
変わったやつだったから、いつも学校でいじめられていた。それでも家が近所ということで、そいつといつも一緒に下校していた。こっちが、なんかの用事で遅くなっても、いつまでも校門で、ぼくを待っているヤツだった。
ヤツが学校でいじめられ泣いて帰る途中、いつも、変なおじさんが声をかけてきた。いつも同じ格好をしたおじさんだった。
そのおじさんが、だれともわからず、そうした日々を過ごしていた。
友人は、父親の事業の失敗とかで転校。それきり、その変なおじさんを見かけることは無くなった。
だけど、大人たちも「モリヒト」さんがいなくなったと噂していたから、あの変なおじさんと関係があるのではと思っている。
もう確かめるすべはないのだけど。
サイパンからみの話は人から聞いた話も含めてたくさんありますね。
124話
畳返しはできなくjとも、たたみかけるぐらいはなんとか・・・
「実は俺は〇〇ではなく友人の××・・・」
って、リアルで言われた話の続き。
その3人組は、サイパンのショップにやってきた二十代の男女のダイバーたちだった。彼らの人間関係は、いまだによくわかっていない。
そのショップで日本語を話せるのはぼくだけだったので、日本人グループはダイブマスターのぼくがダイビング前のブリーフィングを。実際に潜る時は、日本人と外人の5~6人のグループにしてガイドが案内。ぼくはグループの最後方でバックアップの役割だった。
・・・にしても、彼らはガイドからよくはぐれて、ぼくに引っ張られてグループに戻った。そんな印象がある。
翌年、彼女の50本目のメモリアル・ダイビングということで、彼らはそのサイパンのダイブショップにまた潜りに出かけたらしい。正確に言うと、3人組のうちの彼女と一人の男性。一人は仕事で都合がつかなかったようだ。
ぼくと彼らは、ちょうど行き違いになっていた。まあ、リピーターなら、日本語のアシストが無くても、おおよそのところ、ガイドと水中コミュニケーションは可能だ。どうせ、水中では音声での会話はできないのだから。。。
50本目のメモリアル。ダイビングポイントは、サイパンの西側にあるIcecream(アイスクリーム)。大きいサンゴの根があるポイントだ。流れも少なく、水深20mのやさしいポイントだ。
日本から用意していた記念フラッグを広げての水中撮影。なんだかんだで、彼ら2人はグループからかなり遅れを取った。
その時だ。彼女のタンクにつないだダイビング高圧ホースがバーストしたのは。
大量のバブルとともに、急速にタンクが空になっていく。ダイビングは、こんな時のためにバディ・システムを取る。仮に、一人のタンクが水中でカラになっても、もう一人、すなわちバディからオクトパス経由で空気をもらうことにより、安全に水面に浮上することができる。ダイビングの教習本の一ページ目に書いてある基本中の基本だ。
実際、ダイビング中、高圧ホースがバーストしたらどうなんだろう。耳元で大量の空気が泡となって抜けていく。バディもまた、落ち着いて対処できるだろうか。
パニックになった彼女がとった行動は、緊急アセント。頭上を見上げ、気道を確保してゆっくりと浮上していく。
バーストによる大量の泡の発生にあっけにとられていたバディ、すなわち彼は彼女の後を追いかけて、おなじく緊急アセント。自分の吐く泡よりも早く上昇すれば、20mの浮上と言えども減圧症は免れない。
・・・と、今日はここまで。この後、女性が謎の死を遂げ、一人の男性は減圧症で苦しむことになる。
続きは気長に待っててくださいm(_ _)m
被ったらごめんなさい、誰も覚えていないよね…の125話
今は営業していない、でもサイパンに行くとそこに泊まっていたホテル。
ある時など季節外れで安く行ったのでオーシャンビューでもなく、えらい遠い、すごい端っこの部屋につれていかれたことがあった。
もっと手前があいているだろうに…。
友達は、部屋に入る前に「大丈夫、この部屋?」と私に聞く。
私は先に入って、いつもなんだか確認係。
いや、大丈夫じゃなくてもどうせ見えないからどっちでもいいんじゃ…と思いつつ「大丈夫」と言っておいた。
今更部屋を変えてというには疲れていたのである。
いやーーーここは…出るよと思ったけれど、疲れて寝てしまえば大丈夫。
高速の移動は短時間でも疲れるもの。
明日は朝から潜るんだしと、早めに眠った。
夜中、複数人が部屋を歩き回る足音で目が覚めた。
絨毯なので足音はしないはずだが。
目が覚めても目は開けなかった。
普段から、私は夜中に目が覚めてもいきなり目を開けない癖がついている。
やがて2人の人間が私の枕元に来て私の顔を覗き込んでいる気配がした。
今、目をあけたら…。
ここはひとつ寝たふりで。
母親と小さな子供だ。
目を開けずとも目を開けてみているかのように見える。
なぜ、親子連れ…。
南無阿弥陀仏…。
硬直したまま又眠りについた私。
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コメント
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>ある時など季節外れで安く行ったのでオーシャンビューでもなく、えらい遠い、すごい端っこの部屋につれていかれたことがあった。
ん?あのリゾートホテルっすか?南のはずれの??
前に行ったときは、野良ネコの親子(おさなネコたちが数匹)住み着いてますた。
さて、話題は海から離れて日本は北海道のおはなし。
写真に写っているかつて旅した北海道を思い出すまっすぐ続く並木道。両サイドに植えられたメタセコイアの巨木が作り出す空間が見事な構図だ。
北海道はどの季節に行っても見ごたえがあるが、新緑の季節は特別だ。なにか妖精がでてきそうな・・・。
友達が旅先から送ってくれた写真。朝日の並木の逆光の中に、若い女性が写っている。道の両側の並木をみあげているのだが、なにか不思議な印象だ。
・・・コロボックル?
アイヌ語で「蕗の下の人」という意味だが、どうみても人のサイズじゃない。
なお、北海道には2m以上になる品種のラワン蕗が自生しており、アイヌの伝承に出てくるコロポックルの身長はアイヌより少し小柄な程度とも。。
投稿: tetujin | 2021年8月29日 (日) 22:17
tetujin様 こんにちは
ガラパン地区のDホテルです。
便利はよかったですよね。
今はFホテルになったのだと聞いたような。
投稿: miki⇨tetujin様 | 2021年8月30日 (月) 08:30