遺影
写真写りが悪い。
実物はいいのに、ということではない。
最近は、あきらめてわざと変顔をすることも多い。
そして、二度と来ないであろうリゾートに変顔含めた写真を送ることも。
お友達のお母さまのご遺影がスナップ写真のようなのを拝見したことがある。
私はこれだっと心の中で膝を叩いた。
楽しそうな、ご旅行中だろうか、素敵な笑顔である。
実際人に話すと、それはいい自分もと絶賛された。
親はもちろんの事、自分もそんな感じの遺影がいい。
遺影に使う写真は死後に選ばれることが多い。
遺族がバタバタしていると、葬儀屋さんがアルバムを借りて写真から加工して作ったりする。
それだけはやめて…というのを選びかねない。
旅行のスナップ写真を多数額に入れて楽し気な遺影にするのだ。
あれから何年もたち、いよいよ写真選びをすることに。
何千枚もあるのだから、ちっとは美人さんに撮れているのを掘りおこそう。
よく見ると笑っている写真も多い。
が、海からあがったばかりの顔も、人様の披露宴に行く顔も、あまり変わらないことが判明された。
では楽しそうな顔のものを選ぼう。
別に死に向かっての準備でもない。
部屋に飾れば愉しい…かも。
何があっても主導権を握っていたい。
それがたとえ死んだ後でも。
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