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2021年8月30日 (月)

mikiログ的怪奇譚~百ものがたり~第52夜

秋になる前にとんとん行きますよ。tetujin様のコメントより抜粋転載です。

もちろんコメント欄にも。

126話

話題は海から離れて日本は北海道のおはなし。

写真に写っているかつて旅した北海道を思い出すまっすぐ続く並木道。両サイドに植えられたメタセコイアの巨木が作り出す空間が見事な構図だ。
北海道はどの季節に行っても見ごたえがあるが、新緑の季節は特別だ。なにか妖精がでてきそうな・・・。

友達が旅先から送ってくれた写真。朝日の並木の逆光の中に、若い女性が写っている。道の両側の並木をみあげているのだが、なにか不思議な印象だ。

・・・コロボックル?
アイヌ語で「蕗の下の人」という意味だが、どうみても人のサイズじゃない。
なお、北海道には2m以上になる品種のラワン蕗が自生しており、アイヌの伝承に出てくるコロポックルの身長はアイヌより少し小柄な程度とも。。

127話

「バディと2人、水深40m、残圧30気圧、使えるタンクは1本、さあどうする? 」
何年か前に観た「海猿」のなかのセリフだ。

50本目のメモリアル・ダイビング。サイパンの明るい砂地のダイブ・ポイント、アイスクリームでの水深20mからの緊急アセント。理由は高圧ホースのバースト。海底が明るい砂地だったことで水面がやけに近くに感じられるから、それがアセントを選んだ理由だったかもしれない。。
落ち着いていれば、タンク・バルブから急激に空気が漏れたとしても、バディからエアをもらえば済む話だ。オクトパス・ブリージングにて、ゆっくりと浮上すればいい。だが、彼女の選択は緊急アセントだった。

恐らく、浮上スピードが速すぎたのかもしれない。しかし、二人とも無事に水面に帰還。ガイドチームも異変に気付いて、みんなで浮上し合流。全員をダイビング・ボートで回収。
とりあえずの所、無事に帰還できたことをみんなで喜んでいた。
残念ながら、それは彼らの最終日だった。ショップでは日本語が通じなかったため、飛行機の搭乗のルールは、その日、彼らに伝えられなかった。だが、伝えられたとしても、変更不可の格安チケットだ。飛行機に乗るしかない。

減圧症で血管に気泡が詰まったとしても、数時間で気泡は血液中に再溶解する。なので、彼女の死が減圧症であるとはぼくは思っていない。
しかし、数年後、高圧酸素治療室で再会した彼から聞かされた話は、帰国して数日後の彼女の突然死。そして、彼を苦しめる全身の関節の減圧症状。。
「今は全身が不自由で、早く普通の体に戻りたい」と彼は、ぼくに訴えた。

・・・と、今日はここまで。この後、「実は俺は〇〇ではなく友人の××・・・」と彼が告白することになる。
次回はいよいよ完結編。気長に待っててくださいm(_ _)m

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128話はmiki

急に一人で潜りに行くこともある。

ダイバーあるある、社会人同士はなかなか休みをあわせてとれないこともあるし。

Tシャツに短パン、ビーサンにメッシュと小さいリュックで「行ってきます」

家のものは驚いていたが。

セブに行ったときは繁忙期で普通の部屋ではなく、元はスタッフ部屋だったので、簡素だがベッドも1つでシングルチャージはとられなかった。

夕食から戻ると、ぎゃーーーっ カナブンみたいなのが部屋の真ん中で息絶えてひっくり返っている。

心臓バクバクだが、拾って外に出すのもきょわい。

南の島は大好き、でも虫は…という最悪のパターン。

死んでいるようだし、そのまま寝たら次の日いなくなっていた。

生きかえって出て行ったのか??

しかしどっから来てどっから出て行ったのかな。

その日もダイビングが終わり、部屋に帰ると同じ場所にカナブンの死骸が…。

ぎゃーーーっ

とりあえず、夕食を食べに行きスタッフに相談しようか、しかし…などと退出。

昨日より遅めに部屋に戻りドアをあけると…。

ぎゃーーーーーー ぎゃーーーーーーーー

全身鳥肌。

カナブンが逆さまのまま動いている。

おびただしい蟻に背負われながら。

ドアから続く蟻の行列!!!!!!!!

うぇーーーーーーっ

少し時間をつぶしてこよう。

ナイトダイビングでもしてくるか。

飲んでないし…。

昨日もこれが繰り広げられてたんか…すごい。

部屋に戻ったら、カナブンはいなくなってた。

蟻も1匹もいない。

はーーーーー


 

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コメント

フナムシは大丈夫だけどシャコは「絶対ヤッ」っつう、イントラがいますた。なんでも、相手の数が多けりゃ、あきらめ(?)もつくらしい。


女子大に勤める彼女。数年前、講師から助教授に昇格。それでも給料はごく僅かなんだそうだ。
ブラック・・・と彼女は笑う。ぼくのオカルト話のネタの半分は、この巨大女からの受け売り。
つまり、また聞きだ。遠くから見ると普通の魅力的な女性に見えるが、近寄ると170㎝の身長が威圧的。怖い。

彼女が言う。世に嫌われる「トナラー」の存在。たとえば、スパでたくさん空いているロッカーの一つを使っていると、そのすぐ隣のロッカーを使いだすやつ。

話はちょっと専門的になるが、過去に傾けられてきた永久機関実現への努力と失敗の歴史から、人類は重要な2つの物理法則を学んだ。
一つは熱力学第一法則 = 「エネルギー保存則」。そして、もう一つが熱力学第二法則 = 「エントロピー増大則」。
1つ目の「エネルギー」は馴染み深い概念だ。 それに比べて2つ目の「エントロピー」は難しい。

エントロピーとは、言うなれば「エネルギーが自然に流れる向きを表す指標」。簡単に言うとおおよそのところ、
「あらゆる物体は、位置エネルギーが低い状態に移行しようとする」ということだ。
つまり、たくさん空いているロッカーの中で、隣り合うロッカーを選ぶのは「密」。つまり、エネルギーが高い状態だ。
宇宙の真理なら、エネルギーの高い「密」を避けて、エネルギーの低い「疎」に向かうはず。
「トナラー」は何故、宇宙の真理に逆らって、「密」を作ろうとするのか。

巨大女の推論によれば、「思念のエネルギー」のせいとのたまう。
「思いはつながる」とか世の中でよく言われるが、「思念」はエネルギーを持つ。エネルギーがあるということは、質量があるということ。
つまり、「思念」は様々な物理現象を引き起こすはずだというのだ。

電車が出たばかりの駅のホームで、ひとり地面の電車ドアマークに合わせてたたずんでいると、他のマークにはだれも立とうとしないのに、人が立つマークの後ろには行列ができる。たとえば、だれひとり客がいなかった居酒屋にふらっと入ると、急にその店が混みだす。がらがらの駐車場で、ぴったりと車を付けて隣に止めてくるやつ。すべては、その場所に残存する「人の思念」のなせる業という。

そしてエネルギーは消費されない限り、「人の思念」はその場に残る。「エネルギー保存の法則」だ。
昔亡くなった人の怨念が「エネルギー」として残れば、そこは「霊場」となる。エネルギーが消えるまで不思議な現象が起こり続ける。

「なにか反論はある?」
彼女がやや下向きの目線でこちらを見つめ、こちらを論破しようと挑んでくる。

もちろん、異論はおおありだ。
・・・なんで霊場のエネルギーは拡散しねーんだ???
( ^ω^)・・・

tetujin様 こんにちは

霊場に限らず、人の思いは常に重なり合ってますよね。
この人とこの人が出会う、とか何のエネルギーによってひきあわされたのか…。
そんな事多いです。
人の強い思いが新しい研究や開発にもなるわけで。
負のエネルギーだけどはなく、前向きエネルギーで満ち満ちた場所もありますね。
パワースポットなんか。

なんで霊場のエネルギーは拡散しねーんだ???( ^ω^)・・・
昔、女子大の助教授と議論したことがある。
簡単な質問で彼女は黙ってしまった。くやしげに、下向きの目線でこちらを見つめてた。

「霊場って、水と関係があるでしょう?」
新しい説をもって彼女は議論を挑んできた。

曰く、
「幽霊が出るのも、蒸し暑い高温多湿の夏場。雪女は冬だけど、吹雪の中。砂漠には幽霊は出ないでしょ?」

マクロファージは免疫システムを担う細胞の1つで、生体組織からのシグナルや環境ストレスによって活性化し、感染防御や組織修復などさまざまな作用を示す。
このマクロファージの活性化は、T細胞が分泌するインターフェロンガンマ(IFNγ)や結核菌感染などの刺激で生じる。
・・・まあ。ここまでは周知の事実。

マイクロファージが放出する一酸化窒素によって細胞内に侵入した病原菌を殺す。そして放出された一酸化窒素は循環系において血圧を下げ、血流を増加する。
さらに脳神経系においては、神経シナプスの興奮伝達を調節しニューロンを破壊。

「つまり、水場に存在するある種のウィルスに感染すると、免疫システムが反応して感染防御の一環で一酸化窒素を放出。それが原因で幻覚などの異常な感覚が起こるのよ」

生体内で一酸化窒素は、一酸化窒素合成酵素 (NOS) によってアルギニンと酸素とから合成される。この一酸化窒素は神経伝達物質としても働き、広い範囲に拡散して直接接していない周辺の神経細胞にも影響を与える。1998年のノーベル生理学・医学賞は一酸化窒素のシグナル機能の発見によりフェリド・ムラド、ロバート・ファーチゴットとルイ・イグナロに授与された。

「ね!一酸化窒素は陰茎勃起機能にも効果があるのよ💛」
ということで、幽霊現象は水場に存在するある種のウィルスからもたらされる生体の免疫反応によるものらしい。
たしかに昨今では、COVID-19の肺障害を介したサイトカインストームに着目し、ECMOへの移行を減らす可能性として一酸化窒素の吸入療法が有効かどうか臨床試験を行われている。
だが、日本ではまだ知られていない薬物療法だ。心霊現象などの異常知覚を伴うとすれば怖い。

tetujin様 こんにちは

砂漠…とても乾燥しているところエジプトとか…。
なーんか気配的には湿地帯よりしますけれでも…。
(あくまで個人の感想です)
アメリカのネバダ州なんか、けっこう聞きますよね。
人のエネルギーが満ちていた場所だからでしょうか。

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