道中になぜ気づかなかったか

病院に行く道は渋滞している。

10時の薬のために、水を買うよりは、送りに出た母にとってきてもらう方が早い。

うちでは、みんなのベッドボトルの首にそれぞれ印をかけている。

といっても、母と私がかけているだけで、何もかかってないのが父の飲み物、というわけだ。

母が持ってきた水を私はよく見なかった。

すぐにハンカチに巻いて、バッグの中におしやる。

10時になり、薬を飲んだ。

まあ、病院についてからでもいいのだが、せっかくとってきてくれたのだし…。

病院に着き、友達に荷物も持ってもらって病室へ。

前回と同じ部屋、同じ窓際だ。

談話室に近く、フリーwifiも飛んでくる。(スマホだけね)

件の水も冷蔵庫に入れ、テレビカードを入れて冷蔵庫のスイッチを入れる。

検査を終えて病室に戻れば、あっという間に昼ごはんである。

昼食後の薬が処方され、冷蔵庫を開けた。

「………」

なぜ、麦茶のペットボトルに水が…??

ボトルに全く気付かず、愕然とした。

開いた麦茶のボトルに水道水を入れる輩…。

父の「水」じゃまいか。

母に念を押したのだが、メールで抗議すると、確かに私の印がついていてはずしてきた、という。

なんかで落ちて、適当に父の水道水のボトルにかけたんじゃないでしょーね??

しかも、父は直飲みしている…。

水道水は4年以上飲んでいない。

しかも、いつ入れたのか…。

友達は気が付いていたけれど、価値観の違いかと思い言い出せなかったと。

いや…病気以前にそんなことはしたことのない私だ。

コーラのボトルにも水道水をくむおやじの水を飲んだ…。

が、血液検査の結果は、ここ数年で一番よく思える数値をたたき出していた。


さて…ネララビン、第2回戦1ラウンド目がはじまった。

嘔気、頭痛、などなどの症状が現れる。

あと2回。頑張っていこう。

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