戦士の休息
病室の真下にできあがったばかりの駐車場が。
弟の青いプジョーがむかってくるのが見えた。
家まで送ってもらう。
昨日出張から帰ったばかりなのに。
もう何度も、ごめんね。
先週は大阪から名古屋に出張。
その前の週もだったね。
疲れているだろうに。
こうして我が家に戻った私。
昼、夜は久々に4人で食事。
土鍋でごはんを炊き、おにぎりとおかずをつくって弟に。
帰り際、玄関で「ここでいいよ」という弟に、下まで行くよとついていく。
今生の別れかもしれないし、と言うと。
しーーーん。
しまった。しゃれがきつかったか。
「そんな事いう人が一番長生きするんだよっ」
弟の車が角をまがって見えなくなるまでずっと手を振る。
ありがとうっ!!!!
近所迷惑考えずに叫ぶ。
埼玉の端っこで愛を叫ぶってやつだ。
本当にありがとう。
心の中で何ども。
ポンコツな姉でごめん。
号泣しながら乗るエレベーター。
「そんな気落ちしてどうするの。」と母「また、きっと会えるから。」
たとえもう二度と会えないとしても、私はあなたの姉で倖せでした。
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