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2021年3月 9日 (火)

患者、患者を案内す

長い待ち時間、混んだ外来の待合室で声をかけられる。

血液検査はどこで行うのでしょう…??

女性が予約表を持って目の前に。

この大きな病院はそこここに案内嬢が立っている。

が、私はよく場所を尋ねられる。

ここに限らない。

はじめて言った土地で。外国で。

転勤してタクシーを降りて歩き出した瞬間、その時は10代で傍に親もいたのだが…。

そこの場所に精通していると思われるのか。

否。

話しかけやすい雰囲気?

否。

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あ、あそこの赤い番号表示の…と手で示した時、その方はひどく心細そうな顔をした。

彼女は一人で来たのだ。

ひょっとしたら、家族には内緒で密かに来たのかも。

この界隈は血液内科のほかに循環器系とか…とにかく心配な病気であることは確かだろう。

『ご一緒しましょう。』

でたっ すくっと立ち上がる元古参OL。

事務畑だけではない。

営業も接客も、お客様誘導だってガンガンやっていたのだ。

古くは入学式の親子案内に抜擢されたことさえ…。

いや、そんなことはどうでも。

自分がはじめて訪れた時、この無機質な病棟で、どんなに心細かったか思い出した。

診察券はお持ちですか?

見えてはいるが、50mは歩くその場所までご誘導。

血液検査の機械による自動受付のやり方を説明して、念のため人のいる窓口もお知らせし、番号表示の番号を見て、待っている場所を案内した。

本当にありがとうございました。と深々と頭を下げられた。

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とんでもないです。お大事になさって下さい(お前もなっ!!と心でひとりツッコミ)  診察室前に戻ると母が、

わーっ よかったね。

うちの娘はこんなにやせちゃった…とおもったけど、ここにいると目立たないって向こうから歩いて来るときそう思ったと。

そっちかい。皆さんに失礼だろうよ。

案内嬢は、積極的に聞きにきた人にはいろいろお答えしているようだ。

持ち場を大きく離れることはだめなのだろう。

しかし、初診などで予約券の紙を握りしめながら、心細げにうろうろしている患者さんに

いかがしましたか?

何かお困りですか?

と声をかけることはできるだろう。

案内板表示を前にたたずむ男性に、「どちらにご用でしょう。」「ご案内申し上げますが。」などと言えないのか。

横をむけば彼との距離は1mだ。

もう…と、私の頬はふくらむばかりだ。

違うか。

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