消しゴム
フォークダンスからの連想で、なぜか私の記憶は遥かかなたまで飛んで行って…。
次々とばかばかしいことが思い出されてきたのである。
あれは小学生、低学年の席替えの時、新しく座った私の机には彫刻刀で掘ったような小さな穴があいていた。
隣の男子が、それをみて
そこに「消しゴム」のカスを詰めたら、又、「あらたな」消しゴムになると教えてくれたのである。
純真な私はそれを信じて、消しカスをためてはその小さな穴に押し込めて、鉛筆でぎゅうぎゅう押しこんでいたのである。
ある図画工作の時間の時など
「のりを混ぜると早く固まる」
とのアドバイスをもらい、のりを混入して鉛筆がベトベトになるのもいとわず押しこみ続けたのである。
そんなある日の授業、一時間だけ違うグループになるので席が変わった。
穴とはいえないけれど、おあつらえむきの「すじ」のある机だった。
私はドヤ顔で、ここに消しゴムのかすをつめたら消しゴムになるんだよ!!と隣の男子に言ったら
「バッカかお前」と一蹴された。
席に戻って、作成中の消しゴムを掘り起こすと、バラバラと汚いカスが出てきただけであった。
「ちょっと!!!!」
よくも嘘ついたね!!!!と噛みつく私に、彼は見事に固まった消しカスを見せ、私のはまだ時間が足りないというのであった。
その先、私はあきらめずに穴にカスを詰め続けたか…思い出せない。
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