高橋君
父が近所のスーパーに行った。
見知らぬ男性が「こんにちは」と声をかけてきたので、思わず
「あ、こんにちは」と元気に返したそうだ。
後ろからついてきた夫人と思われる女性が小声で
「どなた??」と聞いているのが聞こえたという…。
『高橋君じゃないか!!』
男性は夫人にそう言ってレジに並んだそう。
うちは高橋ではない。
どなたかと勘違いされたのでは??
マスクしてるとわかりづらいんだよ…。
そういう私に父は
「どう見ても60前半の男性だよ。その人が君付けで呼ぶんだよ。いったい高橋君はいくつなんだ。」
話の肝はそっちらしい。
この間も、ベンチに座っていたらご婦人に話しかけられ、ひとしきり亭主の悪口を言った後、
「いいわね、自転車にもすいすい乗れて。あなたも私くらいの年になればね…わかるわよ。」
といわれたが、実際は彼女に聞いた年より自分は5歳も上だというと、腰を抜かしそうだったと言っていた。
爺さん、何が自慢なんだ。
年相応だよ、と心の中でつぶやきつつ『よかったね。若く見られたんじゃん…。』という娘だった。
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