大捕物
悲劇は早朝に起きた。
喚起のために、部屋の窓を開ける。
私は一瞬何が目の前に現れたのか理解できず立ち尽くし、隣の部屋を掃除する母の元に這うようにして行き「た、た、たいへん。」といってガタガタと震える。
ドギトキするのが止まらず。
あなたは白血病です。といわれた時より数億倍のインパクトがある。
失神寸前、血の気が引いていくのがわかる。
ただでさえ不良な血がどんどんと下に下がっていってるのだ。
輸血プリーズ…
窓を開けたら、一面に蜘蛛の巣がはっていて、たくさんの蜘蛛がいてこちらを見ていた。
死んでサッシの溝につっぷしているものも。
夕べまで何もなかったのに。
母が窓の表に回ると、母蜘蛛らしきちょいでかい蜘蛛が鎮座していたらしい。
母の一撃で没した蜘蛛の子たちだったのか。
朝の蜘蛛は殺してはいけないといわれているが、よろこんで地獄に落ちよう。
私が世の中で一番怖いものは「蜘蛛」なのだ。
白血病ではない。
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