振り込め詐欺…顛末

ようやく装具はずして良し、とドクターの鶴の一声。

すっかり足が身軽に(*ﾟ▽ﾟ)ﾉ感謝感謝

「しかし…腫れてるね」とは左手のこと。

まぁ、それはいい。

今、家族の間の合言葉。

浜田がでてくるまでひっぱること。

そう言い残してピラティスへ。

振り込め詐欺が弟の名を語り、毎日電話をしてきて「浜田」という男の名を家族に刷り込んでいる最中なのだ。

もうばれている詐欺師を相手に遊んではいけない。

そして、その禁を犯したのは…父だった。

もう少しひっぱれ…。

しかし、はじめて息子じゃない声で「○○」と言われて、父はすっかり感激したらしい。

これが、詐欺なんだねっ!!!

父は日ごろから愚弟と声を間違われることもあり…。

そう、誘惑にあらがうことできず…。

雪女に「あの日もこんな雪の日だった…」と話しだした男のごとく。

恩返しの鶴の作業部屋のふすまをあける老夫婦のごとく…。

『俺が○○(誘惑に負けた男の息子の名)だぜっ』と言ってしまったらしい。

しかも…いまどき『……だぜ』とか。

詐欺師はガチャンと電話を切ったとか。

私の警視総監賞は…??

こんなんだったら、きのうのうちにもっと遊んどくんだったよ。

ねぇ、なんなの、このもやもや…。

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