mikiログ的怪奇譚~百ものがたり~第33夜~
以前、この百ものがたりでKちゃんが、深夜に見た男の人。
ああ、この世の人じゃないんだ…。
さて、この後日談です。
90話となります。
その人が立っていたのは、Kちゃんのお住まいの横に建っているアパート前。
たいてい、Kちゃんが見るのはなんらかのメッセージを持っている人。
が、自分の住むアパートの壁を徘徊するGKBにすっかりとりみだし、そのことは忘却の彼方に。
数日後、アパートの前が騒がしい。
警察の人、鑑識の人、いろいろ。
運び出されるストレッチャー。
それを見守るちょっと年配のご夫婦。
あきらかにご遺体。
死後何日か経過していた孤独死の住人。
まだ30代の男性だったとか…。
ええ、男性は自分の部屋の前に立っていたのでした。
見つけてほしかったんでしょうね。
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今宵また 百のパソコンのモニターに灯りがともる
生きる限り付き纏う“見えざる者”の恐怖
異界の記憶
忘れられない体験…
言葉として紡ぎ 百の物語を完成させましょう
モニター画面を消すのは あなたご自身です
灯りを落とし 手鏡をご用意下さい
百の怪を語り終えたとき 鏡に映るのは貴方だけではないかもしれません
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80%が仏教徒のベトナム。こちらでも日本のような幽霊が出没する。
ホーチミン郊外を案内してくれたベトナムとフランスの混血のガイドから聞いた話。
ベトナムの幽霊には2種類あるらしい。
一つは「クイ (ác quỉ)」。これが悪霊。もう一つが幽霊の「マ (ma)」。こちらは物分かりがよく、取り扱い次第で悪さもすれば、逆に福の神にもなるという。
同じうらみを抱いてなくなっても、年増だったら「クイ」になるが、若く清純なままで亡くなった場合は「マ」にしかならない。
ホーチミン市のど真ん中にある公園。朝は体操やスポーツで汗を流す人々が溢れ返っていて、平和な雰囲気だが、「夜な夜な、別れた恋人を探し彷徨う男の幽霊「マ」が現れる」とのこと。聞くとベトナムの幽霊は生前の姿でフラフラしてようだ。
それにしても、ベンチでイチャつくカップルたちの夜の公園で別れた恋人を探しているのって、なかなか根性のある幽霊かも。昔の恋人に出会ったらどうするんだろう。泣いて復縁を頼むんすかね。。
さて、ベトナムの悪霊「クイ」。たぶん、中国で鬼を「クイ」というから、これと同類なんだろう。中国には死者が帰って来るという鬼節(クイチエ)があり、日本のお盆の起源となっているが、ベトナムにもお盆のような行事が古くから伝わる。
ベトナムでは、1歳未満の赤ちゃんに対して「かわいい」「きれいだ」などのほめ言葉は使ってはならない。
「クイ」が嫉妬してよくないことをするかららしい。
なので親も、子供を呼ぶときはChim(隠語で女性自身)とか、Cu(男性自身)とか。
かわいい赤ちゃんを見たときは、「憎たらしい(Ghet qua!)」と言ってほめたり。
でも、悪霊さんよ。小さいころ、「おちんちん」とか呼ばれるのってどうなんすか?
投稿: tetujin | 2016年8月17日 (水) 21:32
tetujin様 いつもありがとうございます。
91話ですね。
このままあと9話お願いします。
なんて、丸なげはしませんが。
日本では虐待といわれそうですね!
投稿: miki⇒tetujin様 | 2016年8月18日 (木) 21:57