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2016年8月26日 (金)

mikiログ的怪奇譚~百ものがたり~第39夜~

体調を崩してしまったKちゃんはお休みです。

おいおい、∑ヾ( ̄0 ̄;ノ

ささ、100話目は…

うーん、これも過去に書いたのかな。

さらっと読めば別に怖くないと思うけれど。

想像力のある人が読んだら怖いかも。

00030001

お盆を利用して長期休みを取るしかない場合、お盆のさなか海に潜る禁忌を犯すこととなる。

潜るにいい海は、深くてクリアでどこまでも切ないコバルトブルー。

そして、それは激戦地だった海に多い。

ダイバーに人気の某。

ここは今でも帰れない戦没の方々の眠る海。

時にまぐろも停まって見えるほど流れる海。

オーバーホールから戻ったばかりのレギュ、BCがその1本だけ調子が悪かった。

空気が抜けない、逆に入ってくる…結局みんなと一緒に潜れず、ボートクルーに「このあたりで(下を指さし)潜ればいいかな」と水面で合図して頭から潜る。

誰もいない。

透明度は40m超かなぁ。

なんか「こっちこっち」って呼ばれてる感じで根の奥にひとりで向かう。

誰もいない。

でも、なんだか奥にむかえば、いいことが待っていそうなこの感じ。

以前潜った時に、とても印象深かった沈船ポイントをずっと楽しみにしていた。

けれど、この透明度で当該沈船が見えなくて。

根の端まで来て、いわれのない「後悔」に似た気持ちが湧いてくる。

戻ろう…。

ダウンカレントにあったら、調子の悪いBCで上がればいい…。

さあ、後ろを振り向かずに自分の脚力を信じて。

潜降した場所までくれば、バディとイントラが待っている。

心配したよ(そりゃそうだろ)

なんだか様子が変だったから…(そうだったのか??)

結局、沈船を見ることなく浮上したのであった。


ひとりで潜った時の心細さと得も言われぬ楽しさ。

圧倒的ひとり。

これにつきる。




ということで、ろうそくを用意していませんが左の肩が重い。

101話はtetujin様からスタートです。

百話、何年もかかりましたけれど、皆さまありがとう。

これからもよろしくお願いします。


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コメント

100話達成、おめでとうございます。
そして、無事の帰還も。。

みんなで渡れば怖くないっす。
でも、よくぞ一人で潜られた!!

tetujin様 ありがとうございます。

実はひとりで潜るのも大好きです。
今はいろいろ制約がありますが、以前はイントラに
なる前に「単潜」はやらなきゃいけないプログラム
の一環でした。
慣れている海でも緊張しますが、外国の海は尚更!
エアの減りとか、自分を見つめるのもにいいですね。

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