mikiログ的怪奇譚~百ものがたり~お盆SP2
今までコメント欄に寄せられた体験談の中で、miki的に「ぞわっ」としたものを、再度お届けしているお盆SPでございます。
日本人って、すっごい化け物(クリーチャー)が出てくる話より、どこか静かでせつない話が好きですよね。
まあフランケンシュタインは別として…。
桁ちがいに強い霊感の持ち主ちゃこ。さんは、いろいろなお話をして下さいますが、こういう「手放したはず」のものが「帰ってくる」系にぞわっとする私が選ばせて頂いたのが…。
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ちゃこ。さん 2012年秋より。
当家には、因縁が強く、所持した際に不幸があったので、処置に困った結果、やむなく神社預かりになった一品があります。それは父の姉のご主人が炭鉱夫だった頃に手に入れた大変珍しくて奇怪なものです。
石炭の採掘場所に珍しく空間が出現して、皆さん大変驚いたのです。
それがそもそもの事の起こりです。その空間の中ほどに一抱えもある柱が(背丈ほど)あったんです。先端は平たくてとんがっていました。その存在が奇跡のように思えたので大変な騒ぎになったのだそうです。
大金で買われるような事にもなったのですが、巡り巡って第一発見者で最初の持ち主の叔父の元にそれは戻ってきたのです。なぜか、それを手に入れた者は不慮の死を遂げる、あるいは不治の病で亡くなる。で、気持ちが悪いとされて大金も必要なく舞い戻ってきたのです。
果たして入手後、その叔父も癌でなくなりました。その品物の引き取り手がなくて、とうとう、物珍しさと言うよりも責任感が強い父がそれを引き取ることになりました。
して、、やはり、我が家でも母が当時としては手に負えない病気で九死に一生を、、妹が大やけどを二回も、、。母が流産、、私も大事故で死にそうになりました。で、、やはり、それは何ともし難いことなので叔父の郷里の北海道の阿寒の某神社に奉納されました。
石炭層なのにその柱は鉄で出来ていました。その先端には表面から3cmほどの厚さで或る形というか、浮き彫りにされている跡がそのまま保存されていました。
人足跡です。
誰かが、それを彫刻したものではなくて、そこに踏み込んで足型がそのまま浮き出たものでした。札幌大学で調査をした結果では、その足型には表面に詳細に刻まれた足の指の指紋らしきものが残されていたのです。もちろん私も家にあるときに見ていますが、五指の大きさも、足の指の間隔もそれ、人のものと同じでした。当時の私の足のサイズは26,5です。ほぼそれと同じです。
なんとなく大金の夢が膨らむことなのですが、災いを呼び込む物なので永遠に封印されてしかるべきものと今では執着もなくて遠い過去の記憶に埋もれそうな事実です。
あれを叩くと、「キーン」と鳴る鉄特有の音と、異様に重い記憶だけが今も忘れられません。
土踏まずや指の隙間の具合が恐ろしげで、物自体が黒く光る物体です。
見たければお連れしますよ、、。mikiさん。
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ちょっとだけ見たい…。
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