mikiログ的怪奇譚～百ものがたり～第21夜～

第65話は、文学の香りさえ漂う?tetujin様のお話でした。

第20夜のコメント欄に登場です。

第66話は…けっこう前の話なのですが、知人Rさんが困っていたのを書いてしまうという悪行です。

Rさんは神奈川のご実家に住んでいましたが、仕事が遅くなると家まで帰るのが大変なので、都内で部屋を借りることにしました。

都内なら、やはり世田谷…以前から憧れの地。

なるべく安く借りるにこしたことはありません。

引っ越したといわれて、こちらもすっかり忘れていた頃、大変困っていると相談がありました。

　　　　　　mikiさんて、除霊とかできますか??

　　　

       　　　　　　　　じょ　除霊??? 

なんと、新しい部屋では毎晩のように出るのだとか。

私はふと気になり、「新しいおすまいってお寺の前とか、神社の後ろとかでしょうか??」と聞いてみる。

以前、寺前、神社後に家を建てるのはよろしくない、と聞いたことがあるのです。

が、Rさんの家はまさに寺前だし、それどころか、神社の鳥居をくぐらないと、入り口に行けないという、掟破りのアパートだったようです。

Rさん、自分は全く「見ない」「感じない」「聞こえない」体質なので、無問題だと思ったみたい。

ところが、入居後、毎晩のように金縛りにあうのだとか。

「Rさん、疲れているのでは?? 金縛りは霊現象ではないですよ。」とメカニズムを説明。怖がらせても仕方ないし。

でも、かなり疲弊しているようなので、そちら方面に強い人に、いろいろ聞いてみることに。

そして、両刃のかみそり、米、塩少々、など持つよう指示。

何日か後、Rさんから「実は、いわれたものを身につけた夜がもっともひどかったんですよ。」と言われたのです。

金縛りにあった時に、これは霊じゃないと思いこもうとしたとたん、自分のからだをおさえる白い手がひじから下だけなんですが、はっきり見えたんですよ。


　　　　米の量、増やしてみます??



管理人注) 上記のかみそり当は恨み返しのわざ、らしいので、一般人が身につけるのは難しいみたいです。良い子の皆さんはまねしないでね。
また、寺前…も、一概に悪いとはいえないそうです。

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