小説と沈船ダイビング
【遠き面影】 ロバート・ゴダード著 読みました。
ずいぶん前に買ってはいたのですが、読んでいなかったのです。
以下、ネタバレ注意です。
なぜ、読まなかったのか…。それは…例によって「沈船ダイビング」のシーンがあるから。
以前、ケイ・スカーペッタ(検視官シリーズ)やアメリア・サックス(リンカーン・ライムシリーズ)といった私には同じみの登場人物が、シリーズの中でへんてこな沈船ダイビングをしたために興ざめしてしまった経験があるので
ゴダードは大好きなの…。いやな予感がするよぅぅ…
そもそも沈船ダイビング(船の中に入る)は「テクニカルダイビング」の域ですし、アメリアみたいに閉所恐怖症、温かい海でCカードとって数本しか潜ってない、にもかかわらず、あんな海況でひとりで潜るというのは…。MU坊(しかも他のスタッフが20数本?だかのタンク本数を聞いて『多少』安心するんじゃなかった? どうなの、余計やめさせるでしょ)
そう、この『遠き面影』の中でも、レックダイビングは重要シーンとなっています。そこで器材の不具合がおこり…亡くなった主要人物。事故?はたまた他殺? などと。
カスミアジ
外人さんって(十把一絡げ)そりゃも沈船大好きだし。
Cカードとって10本足らずといいつつも、パプアニューギニアで沈船ばかり潜っていたアメリカ人にお会いしたことありましたし。なんか安易だわ~。
作家さん自身もちらっとダイビングして、経験もあるでよ、とばかり沈船ダイビングを物語に組み入れるのはどうよ。読者は沈船ダイビング未経験な方が多いから「そんなもんなのか」と思っちゃうじゃない?
今回も、沈船ダイビングするダイバーが「オールレンタル」とはいただけない。器材にしたって普通はエントリー前にものすごいチェックをすると思うけれど(自分のじゃないからよけいにね)そして絶対プロのガイドをつけるでしょ。久しぶりなら、1本目はその辺でリフレッシュダイビング(このウエイトで大丈夫かしら。耳の調子はどう?などのからだとスキルのチェック)してから沈船ですよね。どう考えても。
はぐれた時用のブリーフィングはどうした。鳴り物を持たせよ。てか、不具合おきたら沈船の「何か」でタンクをたたけ~(無理?)
まぁいいたいことはいろいろあれど、嫌いになるほどではなかった。久々に史実といったりきたりで面白かったし。まぁ急にスナイパーが出てきたり、会話でがんがん状況説明するのは……だけど。
バカダイバー
(沈船の周りで遊ぶだけならテクニカルではないよ)
そもそもダイビングそのものがミステリー
そういえば、ダイビングっていろんなトリック使えそう。
名探偵コナンのうみへびトリックには大爆笑しました。2時間サスペンスでは、残圧系にしこみ(空気ないのに満タンをさししめす)とかあって、これもありえない。つくりものの「つのだし」で殺したいダイバーをおびきよせる小説とかもあったな(ダイビングシーンが出てくるものはとりあえずチェックしている)
真保裕一さんの「相棒」は、ちゃんとしてますが。
それより「あっ」というトリックで文壇デビュー??
マニアすぎると、今度は一般読者にはわからないでしょうね…。
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