人生にadiosか?と思ったダイビング編 その2
今日は、昨日よりもっとあったかでした。
ダイビングは、器材中心、器材に思い切り頼るスポーツです。
常にメンテナンスを怠らず、その日の潮はその日のうちに落としたいもの。
でも、道具って調子の悪い時もある。バディが近くにいてくれると精神的にも安心。
さて、メンテナンスをしていても、こういうことってあるのよ~。しかし、これがあったから…。
2. 人間、無意識に2回はえら呼吸ができる??
友達とマレーシアのティオマン島に行った時。慣れている場所なので、バディ同志で潜ることもしばしば。あれは完全に2人の時。
そのとき私は、口元に違和感を感じたが、一瞬何がおきたかわからなかった。
なので、反射的に息をすった。空気がこないと思ったとたん、またすった。
苦しくはないのだが、なんか変だ。
すると、私の口ったら、マウスピースのみをくわえているじゃないですか!!!
レギュレーター(ひらたく言うと、タンクにつないでエアを吸う道具)はいずこ??
レギュレーターはありました。ちゃんとタンクにつながって、ぶらぶらしています。
その時の驚愕!!
レギュレーターをマウスピースに仮つなぎするには、オクトパス(予備のレギュレーター)をくわえなきゃ。苦しくなる前に。ああ、こっち(オクト)はあんまり調子よくないんだっけ。
パージボタンも固いしね。吐く息残ってないし。(レギュレーターは、空気を吸う前に、息を吐くか、ボタンにより1回水を出さなくてはなりません)
逡巡する頭。きょとんとした顔のバディ。
上をみる。目視(あてにならず)10m前後か?(なぜかコンピューターは見ず)いっそ急浮上する?? 待って。バディがびっくりして追いかけてきたら??道連れ減圧症になっても!! ここで待っててという・・? 説明している時間はない。(マウスピースはすでにはずしているからよけいわかりにくい海の中)
刻々とLIFEゲージが減っていく。
いや、バディのオクトパスをまずはひと息借りてだな。近づいて「貸して!!」とサイン。
ていうか「OK」でる前に勝手に吸う。今度ははじめて本格的に水を吸う。ゲホこんな事なら自分のオクトでひと息。ああ、やっぱり水がじゅるじゅる。でもエアもちょい来た。
レギュレーターとマウスピースは心細く繋がってる。
この間、いったいどのくらいの時間があったんだろう。
上見て、バディみて、くるくる頭で考えて…。
でもよかった~。大事に至らず…。
最初の一息で思い切り水を飲んだら、LIFEゲージは危険ゾーンへ。どうしてふた息思い切りすったのに、大丈夫だったんだろう。えらで呼吸できてたんだろうか。
危険を察知して、のどが勝手に閉じた?わけないし。
吸えなかったあと、空気を吐いたから、肺の中に空気はなかったと思う。
よくわからない。
今なら、バディから近づいて自らオクトを口に持ってきてくれるだろうが。まだ我々は蒼いダイバーだった。
何がおきたか状況を把握するのは、水中ではけっこう大変。
ひとりだったら? カレントが強かったら? 沖出し(その1参照)につかまった時だったら?
でも、一瞬の間にいっぱい頭使って、一気に水面をめざさず、バディのからだも考え、安全を考慮できたから、私はイントラ目指します。と勝手に判断して、イントラへの長い道のりを歩みはじめたのでした。
注)普段使わないから、とかバディがダイビングうまいから、とかでオクトパスをないがしろにしないでね。SSIでは、エアがないバディには、安心のため自分の使っていたレギュレーターをはずしてくわえさせます。 バディとの間にこんなに魚がいたら、「どいてどいて~」となっちゃうね。
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